文句 ページ34
『あぁ〜〜……疲れた…』
Aは自宅に帰ると机の上に置いてあるランプに灯りをつけて、ベットにバフッと倒れ込んだ。
ランプを付けたことによって部屋の影に動物達が浮かび上がる。
〔今日は忙しい一日だったな〕
〔その分僕らも忙しかったけどね〕
ベットの影から真っ黒な狐が浮かび上がる。
その隣で座る黒い犬。
『昼間っから走り回って…探偵社行って…捕まえられて…うっ！？』
〔Aちゃんは私みたいな黒猫より白い猫の方が好きなんだよね〜！〕
ベットのAの影から猫が現れ、Aの頬を前足でペシペシと叩く。
『ちょっ…地味に爪立てないで…。
痛いから…』
Aは猫の前足を掴んで下ろすと、その流れで猫の喉元を撫でてやる。
すると猫は満足げに喉を鳴らしてAへと丸まりながら寄りかかる。
『別に白猫の方が好きとかないから。
ただ物珍しさはあった…かも』
Aの言葉に黒猫は一瞬Aを睨んだがすぐにまた丸まった。
〔しかしなぁ今日はウチらも慌ただしかったんよ〕
〔そうそう！昼間急に獣で集められたし〕
〔かと思ったら夕方急に消されるし〕
〔その後すぐにまた獣で集められて〕
〔〔びっくりしたんよ！！〕〕
交互に話すのは双子の猿。
棚の上からAを見下ろすようにしている。
『獣で急に集めたことはごめんって…。
急に消されちゃった事は不可抗力だ、太宰さんに触られちゃったんだから』
〔あの包帯男！〕
〔あの自 殺男！〕
〔それで中原とかいう奴はどうすんだ？〕
机の下から獅子の影が寝そべりながらAに目を向けた。
Aは首だけ獅子の方に向けると、う〜、と唸った。
『どうもこうも無いかな〜…ボクが女でも特に変わりはないでしょ』
〔まあな〕
獅子はそう答えてから目を伏せた。
〔ね、ね！！Aちゃん！〕
ウトウトしかけていたAに鳥が話しかける。
『…なーに？』
〔眠いのは分かるしまた明日も云うけど、これだけは頭に入れてから寝て！〕
鳥は嘴でAの頭をつつく。
〔最近この街に良くない人達がまた入ってきてるみたいなの。
多分麻薬とかそういう感じ〕
『了解、面倒だなぁ…。
あぁ本当に、今日は疲れた。
貰った練り菓子も探偵社に置いてきちゃったし…』
Aはそのまま目を閉じて眠りへと落ちていく。
それと同時に部屋の動物達は一瞬で消えて無くなった。
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jumpcontrolbear(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます！！楽しんでいただけて何よりです三└(┐卍^o^)卍 (2019年8月13日 1時) (
レス) id: 34857aaa52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とっても面白いです！！作者様すごいです！！ (2019年8月12日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 裕さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです！！更新頑張るので楽しみにしていてください！ (2018年4月6日 23時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 続きが気になります！めっちゃ話に引き込まれて好きです！夢主さんも凄い好みで！更新頑張って下さい！ (2018年4月6日 14時) (レス) id: 6354e2d8d5 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - やひーさん» ありがとうございます！頑張りますね！！ (2018年3月19日 0時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だし丸 | 作成日時：2017年8月31日 1時
