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初めまして ページ21

周りには空薬莢と弾丸の貫通して穴が空いたテーブルや床と壁、何人かの死体。





ボクが目配せをすると獣はボクの足元の影の中に沈んでいった。




「その黒いヤツはお前さんの異能だったか」



傷跡のある男がボクの足元を見ながら口角を上げて云った。



『今のを見て驚かないんですね』



「昔は海外の裏社会で生活してたんでね、その時に何回も異能ってやつを見たよ」



きっと目の前のこの人がボス格なのだろう。



ほかの人たちは銃を持ったまま動かない。




『…今回の目的は?』



「ポートマフィアに俺らの仲間が殺されたんでその敵討ち、みたいなもんかねぇ」



『あぁ、この前マフィアさんが倉庫地帯で殺した人たちのお仲間さんですか。

てっきり組織ごとやられたかと思ってましたが』



「ハッ、俺たちはお前らが思ってるよりも規模は大きいぜ」



男はそう云うとボクに機関銃を向ける。

するとほかの人たちもボクに銃を向けた。




「お前さんはマフィアの構成員の情報に載ってねぇ顔だな。

お前さんマフィアじゃねぇな」



『ええ、マフィアさんに雇われた横浜の何でも屋です』



「そうかい、だがお前さんをここで見逃す訳にもいかねぇ」



『それはボクも同じです、貴方達をこのまま帰すわけにはいきませんから』



「異能の準備はいいか?」



『貴方達に異能なんて使う必要も無いですよ』




ボクの言葉に傷跡の男は苛立たしげに眉を寄せた。





「随分と舐められてるんだな」



『事実なので。

試してみます?』




言い終わると同時に機関銃で撃たれる。



体に当たるよりも前に、受け身をとりながら床に転がりながら避けてジャケットの内側に両手を突っ込む。



ハーネスから銃を引き抜き、二丁拳銃で後ろの方に立っている二人を、一人ずつ頭を狙って撃つ。




短い断末魔を聞きながら照準は次の一人に合わせて迷いなく撃ち続けた。



体も一瞬だって止めることなく避けて、走って、蹴って、動き続けた。





連射する機関銃の音と、一発ずつ撃たれる二丁拳銃の音が会場内を満たした。








やがて機関銃の音は減っていきカチッカチッと弾の無くなった銃の引き金を引く音だけになった。

さようなら→←物事は順調に進まず



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jumpcontrolbear(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!!楽しんでいただけて何よりです三└(┐卍^o^)卍 (2019年8月13日 1時) (レス) id: 34857aaa52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とっても面白いです!!作者様すごいです!! (2019年8月12日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 裕さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて凄く嬉しいです!!更新頑張るので楽しみにしていてください! (2018年4月6日 23時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが気になります!めっちゃ話に引き込まれて好きです!夢主さんも凄い好みで!更新頑張って下さい! (2018年4月6日 14時) (レス) id: 6354e2d8d5 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - やひーさん» ありがとうございます!頑張りますね!! (2018年3月19日 0時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だし丸 | 作成日時:2017年8月31日 1時

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