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会場 ページ18

A side


中原幹部の運転する車で連れてこられたのは、横浜にある大きなホテル。


ここは確かマフィア御用達のホテルだったかな?


中原幹部と共にエントランスに入る。




「中原幹部、お待ちしておりました。

後ろの方は?」



受付の人がボク達を見つけるとすかさず声を掛けた。



ボクは事前に貰っていた招待状を渡す。


「これは森様からの招待状!

失礼いたしました、どうぞ中にお入りください!」



開かれた大きな扉に一歩足を踏み入れる。






中の様子を一言で云うと″豪華絢爛″。



キラキラと光るシャンデリアに人が映るほど綺麗な大理石の床。

その場にいる人たちは皆生地のいい洋服を着て、裏組織の令嬢方は首に、耳に、指に宝石を付けている。



眩しくて目がクラクラしてきそう。




『こんなに規模の大きいものだとは思いませんでした』


「当たり前だ、裏社会を牛耳るマフィア主催のパーティだ。

小さくやったって意味がねぇ」


『確かに』



要するに今回のパーティはマフィアの持つ権威や威厳を裏組織の人々に見せつけるために開かれている。


と、いうことはそのパーティをめちゃくちゃにすればポートマフィアの威光もがた下がり。


それを狙う組織を防ぐために今回はボクと中原幹部がお呼ばれしたわけだ。





会場内は立食形式のようだ。


いくつもあるテーブルの上に食事が並べられ、好きな分を皿に取る。

皿やグラスを片手に持ちながら人々は談笑している。





ボクは一度辺りをぐるりと見渡した。



会場の大きさや出口の数、窓の数などを全て把握しておきたい。





「見て、あちらにいるのは中原幹部じゃないかしら?」


「本当だわ!相変わらず恰好いいわね」




不意にボクの耳にそんな声が届いた。



そちらを見てみればドレスで着飾った令嬢方が何人か集まって中原幹部を見ている。


皆、恋する乙女の目をしていた。




『モテモテですね、中原幹部。』



「うるせぇ、どうせ俺の地位と容姿しか見えてねぇ連中だ。」



中原幹部は慣れているのか特に気にする素振りを見せることなく近くのウェイターからグラスを貰う。


「それに、手前も負けてねぇみたいだぞ」


『ん?』




「中原幹部の近くにいらっしゃる男性はどなたかしら?」


「あの方も美しいですわね」


「眼帯がミステリアスですわ」




令嬢方は今度はボクに目を向けて同じように話している。



ボクは軽く微笑んでその令嬢方に手を振った。

女の扱い→←警護



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jumpcontrolbear(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!!楽しんでいただけて何よりです三└(┐卍^o^)卍 (2019年8月13日 1時) (レス) id: 34857aaa52 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とっても面白いです!!作者様すごいです!! (2019年8月12日 1時) (レス) id: e69c1b6ddb (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 裕さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて凄く嬉しいです!!更新頑張るので楽しみにしていてください! (2018年4月6日 23時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続きが気になります!めっちゃ話に引き込まれて好きです!夢主さんも凄い好みで!更新頑張って下さい! (2018年4月6日 14時) (レス) id: 6354e2d8d5 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - やひーさん» ありがとうございます!頑張りますね!! (2018年3月19日 0時) (レス) id: c47121f885 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だし丸 | 作成日時:2017年8月31日 1時

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