契 約 カ レ シ と 計 画 書 。《A.Daiki》

計画書 04 ページ4

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「先生！怪我した！

ってあれ、先生いないじゃん。」



「…有岡くん、本当に来たんだね。
いや、来るとは思ってたけど、
そのケガは痛々しいよ…




座って。
私が手当するよ。」



「やった」




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保健の先生がいないところを狙ってきましたなんて、
いくら素直って言われてても、言えない。


素直って言ったってなぁ…


告白も出来ていないし。





「…うひゃぁ…
痛かったら言ってね、多分ものすごく痛いと思うけど…」


「っだっだだ！痛い痛い！
…やべぇ…消毒恐るべし。」


「だから気をつけてねって言ったのに…」





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呆れ顔をしたAの手は綺麗で、
女の子の手って感じがした。


手当てもすごく丁寧で、
なんか、変な気持ちになってきた。
密室に二人限りとか、


…なんか、さ。




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「はい、おしまいだよ。
…ありがとうね。来てくれて。


本当は嬉しかったんだ。
ちょっと寂しかったから。」





そういったAを、
俺は知らぬ間に抱きしめていた。



脳より早く行動に出ることって、
本当にあるんだ…。





「ごめ…っ、
…でも俺Aを、悲しませたりしたくない。



もう怪我しない！
でも、これから毎日保健室来る！

いいでしょ？」



「…うん。わかった。


ありがとう。」




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Aの笑顔は、やっぱ綺麗だ。





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