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ピリン♪
そんな事を真剣に考えていたら、聞きなれた音が耳に入り込んできた。
スマホを確認すると、涼介からのメッセージ。
涼介〈どう?ちゃんと聞けた?〉
シンプルなメッセージに、可愛いくまさんが泣きそうになっているスタンプも送られてきていた。
A〈ううん、まだ聞けてないし、彼はずっとゲームやってる。〉
返信すると、またすぐにメッセージがきた。
涼介〈マジか。相当なゲームバカだな。〉
可愛いネズミがゲームをやっているスタンプと共に。
A「…ふふ、」
そのネズミさんが侑李くんそっくりで、思わず笑ってしまう。
すると、ゲームに夢中だった侑李くんがこちらを振り返った。
侑李「…誰と、メールしてるの?」
なぜだか少し冷たい視線。
A「あ、幼なじみの…」
そこまで言うと、侑李くんが被せるように言った。
侑李「涼介って人?またあの人か…」
ふっ、と少し呆れたように笑った彼に、私の心は少し痛くなる。
A「また、って…」
侑李「だってそうでしょ?Aちゃんがメールしてるのって、いっつもあの人じゃん。」
侑李くんの攻撃的な言い方に、私の心はさらに痛くなった。
久しぶりに話せたと思ったのに…
なんでこんなに苦しくならなきゃいけないんだろう。
A「じゃあ、さ…」
侑李くんに向けていた背中をくるっと回し、今度は自身の体をちゃんと彼の正面に向けた。
侑李「なに…」
彼は不満そうな顔で私から目をそらし、むっと口を尖らせた。
A「侑李くんはなんでゲームばっかりやってるの?
私と一緒に居るとつまんない?
…私の事好きじゃないの?」
意を決して言った言葉。
侑李「…なんでそうなるの?」
さっきとは明らかに違う、彼の悲しそうな表情。
A「なんで、って…」
侑李くんが悲しそうな表情を見せた途端、私の中の怒りは急になくなって。
今度は、どうしよう?なんて戸惑いが生まれた。
…だけど、今更あとには引けない。
侑李「僕は…」
彼の言葉を遮り、私は思い切って伝えた。
A「好きならキスして…!」
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涼李。(プロフ) - こちらこそです!そうなんですよねぇ(*´`)名前は悩んで、たまたまP誌(笑)をみていたので涼李にしました!笑そうなんですか!一緒ですね♪あ!お話とってもよかったです♪ (2017年3月6日 13時) (レス) id: 7a1569bb8c (このIDを非表示/違反報告)
るりこ(プロフ) - 涼李。さん» 涼李さん!ご無沙汰しております(;_;)all担!!確かにみーんな魅力的ですよねぇ(´ ` *)え!!私もきっかけは涼介くんで、そのままずっと山田担でございます!笑 (2017年3月3日 23時) (レス) id: f73aca9322 (このIDを非表示/違反報告)
涼李。(プロフ) - いえいえ!(*^^*)私all担なんです!!みんな大好きで決められなくて...笑でも、JUMPを好きになったきっかけは涼介くんです(はぁと)るりこさんはどなたですか?? (2017年1月27日 14時) (レス) id: 7a1569bb8c (このIDを非表示/違反報告)
るりこ(プロフ) - 涼李。さん» いつも駆けつけてくれてありがとうございます(*´∇`*)あ、ちなみに涼李さんの担当はどなたなんですか?お名前からすると涼介くんかちぃちゃん?教えてください(´ ` *) (2017年1月27日 1時) (レス) id: f73aca9322 (このIDを非表示/違反報告)
るりこ(プロフ) - 知夏さん» ふふ…続編に気づいてくれて嬉しい(*´∇`*)私も、このゆったり加減がひかに合ってて続き書きたくなっちゃう…!!あ、それはリンゴのKAJITSUが…(笑)ピュアきゅんもいいけれど、ちなちゃんならそっちも読みたいよね。へへ。いつか書けたらいいな(///ω///) (2017年1月27日 1時) (レス) id: f73aca9322 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るりこ | 作成日時:2017年1月6日 22時