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Aside
あの騒ぎからしばらくたつけど
全然落ち着かなくて、今日のお昼もお呼び出し
ここ最近ずっと、涼介と大ちゃんと食べてない
だから、今日は断ろうかなって思ったのに
断れないのが私の悪いところなんだよね
男「行こ!Aちゃん!」
よく、話したこともない人にお昼を誘われて食べるなんてせっかくの昼休みが楽しくない
だから、今日はやっぱり断ることにした
A「ごめん!私やっぱり一緒に食べられない」
男「え?なんで?誰かと約束でもしてるの?」
A「してないけど…」
男「だったら良いじゃん!」
そう言って私の腕を掴んできた
A「離してっ…」
男「良いじゃん、今日だけ!」
A「痛いから…」
男「だって離したら逃げるでしょ?」
A「っ…」
どれだけ抵抗したって男の人に力なんてかなうわけがない
でも、やだよ…怖い…
涼「嫌がってんだろーが」
A「え…?」
涼「つーか俺、Aと別れてねぇし」
男「は?」
涼「今日の昼、俺が先約取ってるんで」
A「涼介…」
涼「行くぞ」
A「え、うん…!」
涼「ったく、あれくらいちゃんと断れよ」
A「ごめん…」
そんな会話をしながら、いつも食べてた場所に着いた
A「あれ?大ちゃんは?」
涼「今日は2人」
A「そっか」
涼「ごめんな、お前のこと何も分かってなくて」
A「え?」
涼「お前は、どんな俺でも受け止めてくれる?」
A「…うん!もちろん!」
涼「俺が間違ってたんだ、弱い自分を見せたらAが俺のこと嫌いになるんじゃないかなって」
A「ふふ笑それだけで嫌いになんかならないよ」
涼「俺さ、ほんとは不安で仕方ないんだ。サッカーができなくて、その間にみんなに抜かされて試合も出れなくなるんじゃないかなって」
A「うん、私も涼介の気持ち分かってるよ」
涼「ありがとう、これからは隠し事なしで全部話すから」
A「うん」
涼「だから、俺がつらいことあってもいつもそばにいて?」
甘えん坊涼介も可愛いな
A「うん、分かった」
涼「あと、俺にもたくさん心配かけて良いけど、さっきみたいな心配はかけないで」
A「あ、ごめん笑」
私も、ちゃんと断らなきゃね
涼「でも、どーしよっかこの騒ぎ」
それ、私も気になってた
別れたって噂されてる私たちが一緒にご飯食べてたら、そりゃーざわざわするよね笑
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作者名:くるりん | 作成日時:2017年3月20日 10時