合宿(集合前)*0 (1のちょっと前。) ページ14
貴方side
ただ今、学校へ向かっています!
あ、佐木だ。
貴「佐木おはよー」
佐「おはよう。」
貴「やっぱ合宿でもビデオカメラは要るのね(笑)」
佐「そりゃ必要だよ!先輩にも鬼火島の時と同じようなこと頼まれてるし………あっ、如月ごめん…」
佐木は不意に、はじめ先輩と美雪先輩の事を話してしまった。
わざとじゃないのはわかってる。わかってるよ?でも……
貴「いーよ、いーよ。はじめ先輩、全然懲りないもんね…」
うつむいて応えるだけで精一杯だった。
さらには涙もこぼれそうになる。
佐「っ…ごめん……如月、ホントにごめん……」
貴「佐木が悪いんじゃないの、私が勝手に…」
一度こぼれた涙は止まらない。
その時、視界に白いシャツが広がった。
そう、私は今、佐木に抱きしめられている。
佐「俺じゃダメかもだけど…こういう時は先輩の方がいいのかもしれないけど…ホントごめん。デリカシーなかったよな…好きなだけ泣きなよ。俺のせいでもあるんだから…」
優しい言葉にこぼれた涙は溢れて止まらない。
私は佐木に抱きしめられたまま、気が済むまで泣いた。
貴「ほんとにごめんね… はじめ先輩のこと、諦めなきゃ、諦めなきゃって思ってるけど…やっぱり諦められないよ……」
佐「如月はそれでいいんだよ。せめて先輩に気持ちだけでも伝えよ?」
貴「うん…勝ち目無いのはわかってるけど、やってみる。」
佐「Aはそれでなきゃ!((ボソッ」
佐木は私の頭をポンポンとした。
佐「んじゃ、学校行こっか。」
佐木は私に聞こえないように言ったっぽいけど、きちんと聞こえた。
名前… 高校に入って佐木に名前で呼ばれたことが1回もなかった。
そりゃ、幼稚園の時は下の名前呼びだったけど…さすがに3年も空いてしまうと名前呼びに戻すのは結構恥ずかしい。
佐木に抱きしめられたとき……
なんだか、胸が温かくなって…
この時、佐木に対する新たに生まれた感情の名前を私はまだ知らない。
ちょっと作者が通りまーs(((ゴフッ→←合宿(集合前)*1
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有岡このっちゃん - 今更ですがすみませんっ!! 光くんがまさかの登場!?そして、佐木くん可愛い&カッコいい〜♪って感じで楽しんでもらってます(笑)まだ途中しか読んでませんが、楽しみにしてます〜! (2019年8月19日 15時) (レス) id: 226034e44a (このIDを非表示/違反報告)
ひか@塗(プロフ) - 結さん» コメありがとうございます!やっぱり見にくいですかね… 修正しておきます! 指摘ありがとうございました。 (2016年7月2日 11時) (レス) id: 74422a168b (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 顔文字とかはあんまり、使わない方が良いと思います。読者が読みにくくなってしまうので・・。 (2016年7月1日 13時) (レス) id: 348ff41b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひか@塗 | 作成日時:2016年6月13日 18時