第97話 あの呼吸について。 ページ8
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「_____って、師範が言っていた。」
『成る程。初耳だな！？』
馨くんによると、あの呼吸は拾ノ型まであるらしい。その内、どこまでを使えるようになるかは、完全にその従者の実力次第で、拾まで使える人はそうそう居ないらしい。
因みに、馨くんは参ノ型まで使えると、少し誇らしそうに言った。…ごめん、本当は褒めてあげたいけど、同じ従者として嫉妬しかないわ。
「おー！お前ら！無事だったか！！」
「あ、師範だ。」
と、そこへ蜻蛉さんがやって来る。その姿は傷１つ無く、健康そのものに見える。…良かった。彼は無事だったようだ。
『あの、町の人達は…。』
「町の人だぁ？お前はまだ幻でも見てんのか？あんなの全部作りもんだよ！鬼の血鬼術だ。町全体が鬼が作った偽物だったの！」
『ええっ！？ え！？ ホントに！？』
とても信じられなくて馨くんに助けを求めるが、彼も「当然だろ。まさか気付いてなかったのか？」とでも言いたそうな顔で此方を見てきた。
つまり、私は完全にあの鬼の掌で踊らされていた訳だ。まあ、今更怒りも何も湧いてこないが、自分の実力不足に軽く絶望した。
「可笑しいと思ったんだよな。アイツら全然手応えねぇし、動きも単調だった。刀もあっさり見つかったしな。」
「あんたが酒飲んで酔っ払いなんかしなければ、今頃次の目的地に着いて鬼狩ってんだよ。迷惑かけてんのを自覚しろ！精神年齢60越えが！」
「まあまあ、そんな怒るなよ馨く〜ん！こんな俺の弟子になりたいって言ったのは君だろ〜。」
『そうなんだ！』
「違う！これは詐欺だ！！」
なんて言っているが、馨くんが私に何か教える時、「〜って、師範が言っていた。」を連呼している事を私は知っている。
つまり、馨くんは何だかんだで蜻蛉さんを信頼しているんだろう。成る程、これが俗に言うツンデレか。←
「よーし！じゃ、とっとと次行くかぁ！」
『え。もう司令入ってるんですか？』
「いや、特には。」
『じゃあ何で？』
「…浅草って言ったら、分かるだろう？Aチャン？」
『！ まさか！』
「そう、そのまさか！親玉の首は、この蜻蛉様が戴くぜぇ！！」
そうだ。選別で馨くんと別れる時…。
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「何か、未来人や鬼舞辻に関する情報を知っているか？」
『あー、それなら。鬼舞辻は浅草に居ると思う。人に紛れて生活してる。』
「そうか…。」
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こう言う会話をした記憶がある。
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青花 - 和さん» ご指摘ありがとうございます！！また誤字脱字とうありましたらお願いします！！ぜんぜん図々しいだなんてないですよ！！ (2020年3月7日 22時) (
レス) id: 08bd86448d (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - この小説をいつも楽しく拝見しています。一つ気になるのですが、百二十八話で名前変更のところが間違っている気がします。図々しかったらすみません。 (2020年3月5日 18時) (レス) id: 07f735fd12 (このIDを非表示/違反報告)
青花 - 涙さん» そうですよね。ごめんなさい。直しておきました。今後、言葉選びには十分気をつけようと思います。不快にさせてしまって申し訳ないです。 (2019年12月29日 11時) (レス) id: 4d323b91c6 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - キチガイは差別用語になるので辞めてください (2019年12月29日 4時) (レス) id: 5e09944bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青花 | 作成日時：2019年10月13日 23時
