第96話 犠牲者。 ページ7
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『ごめんなさい。』
「何故謝るんだ。こいつは鬼だぞ。」
『…鬼でも、この人は元々人間だったから…。それに、大して人を食っている訳でもない。私は、この人は犠牲者だと思った。…鬼舞辻の。』
「ふーん。変わっているな。」
だって、私はこの人に何の恨みもないし。
怪我もしてない、誰か大切な人が殺された訳でもない。家族が殺された時の事を考えたら、これくらい何とも思わない。
それに最後、この鬼が死を受け入れたような、全てを諦めたような感じがした。だから水の呼吸でも首が斬れた。
「…お前、この鬼に怒っていたんじゃないのか？」
『人が殺されたら、そりゃ怒るよ。私達は神様の従者である前に、鬼殺隊の一人だからね。人は、何があっても守らないといけない。』
「…そうだな。」
殺された人の事を思うと、とても悔しくなる。悲しくなる。どうして守れなかったんだろうって、どこで間違えたんだろうって。
本来なら、殺される筈じゃ無かったかもしれない。この世界が、原作通りであったなら、この町の人々は、今も普通に生きていたのかもしれない。
「…鬼は憎いよ。それは、何があっても変わらない。これから先もずっとだ。 」
『…うん。』
彼は…、彼にも、この世界に大切な人が居たんだろう。だからこそ許せない。どんな理由があっても、鬼は生かしておかない。
だけど、私はそうは思わない。確かに、家族を殺した鬼舞辻は憎い。殺してやりたい。だけど、奴の所為で鬼にされた者達まで責めるのは違う気がする。
…私の考えは矛盾しているだろう。
それは、私が禰豆子と言う鬼となった少女の話を知っているからだ。鬼は、全てが悪と言う訳ではない。
自分の悪事を悔い改め、自ら首を差し出して来た者。私は、そう言った者達をどこまでも責めたりはしない。
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『…と言うか、馨君もあの呼吸使えたんだね。』
「あの呼吸…？ああ、あれか。使えて当然だろ。俺だって神の従者だぞ。」
『え？ 神の従者なら使えて当然なの？』
「ハァ…。お前、ホントに何も知らないんだな。」
あの呼吸とは、私達が鬼の足を斬った時に使った、"___の呼吸"の事だ。名前はまだ無い。悩んだ結果、名付けるのを辞めてしまった。
選別後、私は鱗滝さんと特訓をしていた。目を使うだけでは無く、それと同時に使える型を作る。それが鱗滝さんの言う、私に出来る事の２つ目だった。
「いいか、あの呼吸はな…。」
あの呼吸が私だけの物だとは知らなかったけど…。
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美術室の爆発に巻き込まれて転生した話。��
転生したら鬼になったからとりあえず鬼殺隊に入ってみようと思う。(２)【鬼滅の刃】 転生したら鬼になったからとりあえず推しに斬られに行こうと思う。(１)【鬼滅の刃】もっと見る
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青花 - 和さん» ご指摘ありがとうございます！！また誤字脱字とうありましたらお願いします！！ぜんぜん図々しいだなんてないですよ！！ (2020年3月7日 22時) (
レス) id: 08bd86448d (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - この小説をいつも楽しく拝見しています。一つ気になるのですが、百二十八話で名前変更のところが間違っている気がします。図々しかったらすみません。 (2020年3月5日 18時) (レス) id: 07f735fd12 (このIDを非表示/違反報告)
青花 - 涙さん» そうですよね。ごめんなさい。直しておきました。今後、言葉選びには十分気をつけようと思います。不快にさせてしまって申し訳ないです。 (2019年12月29日 11時) (レス) id: 4d323b91c6 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - キチガイは差別用語になるので辞めてください (2019年12月29日 4時) (レス) id: 5e09944bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青花 | 作成日時：2019年10月13日 23時
