第92話 薬の効果。 ページ3
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『(ヤバい、そろそろ時間が…。)』
もう少しで3時間が経つ。そろそろ薬の効果が切れる頃だ。その前に鬼を倒さないと…！
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「Aは、これも持って行け。」
『これは…？』
「眼球の疲労回復を早める薬だ。鬼殺隊のツテで手に入れた。鬼と対峙する前にこれを飲め。」
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任務に出る前、鱗滝さんにこの薬を貰った。私が、少しでも長く目を使っていられるようにと準備してくれていたものだ。
鬼殺隊のツテで手に入れたと言っているが、それはきっと胡蝶さんだろう。あの人は薬学に精通しているし、姉は花の呼吸を使っていたから。
前回飲んだのが、蜻蛉さんと出会ってすぐの時だ。その時も、僅かに鬼の気配がしていたから、万が一の事も考えて飲んでしまった。
薬が効くのは3時間だけ。もうすぐ、その3時間も終わる。かと言って、短時間に何回も薬を飲むのはダメだ。最低でも6時間は開けて飲まないと、効き目が薄れてしまう。
『(あ〜！もう！何でコイツこんなに硬いのよ！！デカすぎなんだよ阿保！！)』
別に、時間が過ぎたからと言って、目が使えなくなる訳じゃない。だけど、その分目を使った反動が大きくなる。また、何日も眠らないとならなくなる。
それだけは何としても避けたい。
「出て行け。私の町から出て行け！」
『人を何人も喰っている化け物を、放っておく訳にはいかない！』
「汚すな、汚すな私の町を！壊すな！私の町を！」
さっきから、鬼が言っている事はこればかりだ。山や町の事をやけに気にしている。本当に、自分の事を山の神だと思っているのか。
『うわっ！』
「A！！」
攻撃の合間に、鬼が作り出した突風に煽られて、身体が宙に浮いた。そしてその時、見てしまった。
人の色も、動物の色も、生き物の色がまるでない、変わり果てた町の姿を。
『嘘でしょ…！』
さっき見た時にはまだ色があった。酔いそうになるくらい沢山の色が。なのに今は、何も見えない。
皆死んでしまった？何故？いつ？どうして？
蜻蛉さんは無事なの？
『何で…？』
守れなかった？初任務にして、あんなに多くの犠牲を出してしまった？何がいけなかった？この鬼が強過ぎた？私達が弱過ぎた？
そんな筈ない。だって、彼らは強いし。
神様から貰った力だって持ってる…。
「出て行け！私の町から出て行け、塵供が！」
『…おい。駄々を捏ねるのも大概にしろよ。このクソ鬼が。』
それは、どうしようもない怒り。
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美術室の爆発に巻き込まれて転生した話。��
転生したら鬼になったからとりあえず鬼殺隊に入ってみようと思う。(２)【鬼滅の刃】 転生したら鬼になったからとりあえず推しに斬られに行こうと思う。(１)【鬼滅の刃】もっと見る
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青花 - 和さん» ご指摘ありがとうございます！！また誤字脱字とうありましたらお願いします！！ぜんぜん図々しいだなんてないですよ！！ (2020年3月7日 22時) (
レス) id: 08bd86448d (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - この小説をいつも楽しく拝見しています。一つ気になるのですが、百二十八話で名前変更のところが間違っている気がします。図々しかったらすみません。 (2020年3月5日 18時) (レス) id: 07f735fd12 (このIDを非表示/違反報告)
青花 - 涙さん» そうですよね。ごめんなさい。直しておきました。今後、言葉選びには十分気をつけようと思います。不快にさせてしまって申し訳ないです。 (2019年12月29日 11時) (レス) id: 4d323b91c6 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - キチガイは差別用語になるので辞めてください (2019年12月29日 4時) (レス) id: 5e09944bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青花 | 作成日時：2019年10月13日 23時
