58.ショックな出来事 ページ10
「隊長、起きてください。……沖田隊長!」
ゆさゆさと彼の体を揺すれば、閉じかかっていた瞼が徐々にあがる。
「……なんでィ」
「どうやら客人が来たようですが、門、開けちゃっても大丈夫ですか?」
「あー.....?」
まだ若干夢の世界に浸っている彼はまともな返事をよこしてこない。
だめだこりゃ、と感じて沖田隊長の隣から離れ、他の人に知らせようと片膝を立て、立ち上がるところだった。
「ーーーえっ、」
彼がこちらに倒れて来たのは。
慌てて受け止めようと腕を伸ばすが、支えきれずに彼の頭は私の足に乗っかる。
すぅすぅと寝息を立て、私の膝から動こうとしない彼によって私は動くことができなくなってしまった。
(どうしよう...これじゃあ立てないし、何よりこの体制は結構恥ずかしいんだけど...)
相変わらず襖の向こうでどんちゃん騒ぎをしている彼らに声を張り上げ、客人が来たことを知らせようとするも、いくら呼んでも誰一人として気づかない。
八方塞がりなこの状況に焦り始めた、その時。
「オイ税金泥棒ども、シカトするなんざいい度胸じゃねぇか」
「警察が門の施錠を忘れるって、どんだけ緩いんですか.....」
「おーいゴリラー姉御からの届け物アルよー」
3人の客人は、驚くことに警察組織の建物に不法侵入して来た。
さらに、その内の一人が言った言葉で私はさらに驚くはめになった。
それは、私と同じくらいの身長の女の子が放った言葉。彼女は庭に面した縁側にいる私たちを真っ先に見つけ、なんでも無いような表情でさらりと言った。
「お前、サドの新しい雌ブタアルか?」
と。
206人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁(プロフ) - 勿忘草&緋澄さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします! (2019年7月30日 14時) (レス) id: 0c36e798c1 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草&緋澄 - 面白かったです!次の更新楽しみに待ってます!! (2019年7月30日 10時) (レス) id: 2acf9eff50 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - kamiyakazi725さん» ありがとうございます!私もこの作品は特に思い入れが深いのでしっかり納得いく文章を書けたら公表いたします!それまでどうかお待ちくださいm(_ _)m (2018年7月12日 6時) (レス) id: 5360f6898a (このIDを非表示/違反報告)
kamiyakazi725 - とても面白かったです!次の更新お待ちしてます!夢主ちゃんいいですね!大好きです!副長も沖田君も大好きなのでもううはうはですよ←これからも頑張って下さい! (2018年7月11日 23時) (レス) id: 7058246684 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 霜夜華さん» 素敵な表紙をありがとうございました!またお願いする機会があればその時もよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年7月9日 16時) (レス) id: 5360f6898a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:暁 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年1月11日 18時