62.理不尽な ページ14
「フン、女の子二人の心に傷を負わせたお前が悪いアル、いい気味ネ」
「あれは銀さんが悪いと思います」
「近藤さんが許してくれてよかったですね。でなきゃ今頃ブタ箱にぶち込んでます」
「お前ら俺をいじめてそんなに楽しいか！？」
「「楽しい分けねーだろくそ天パ」」
そう言って蔑んだ目で床にうつぶせに倒れている坂田銀時を見下ろす神楽と新八くん。ちなみに神楽の足は彼の背中に乗っけられている。
どうやら近藤さんへの届け物というのは本当にあのふんどしだったらしく、坂田銀時は吹っ飛ばされた後近藤さんにそれを手渡していた。
「それにしても、近藤さんはどうして万事屋さんの事を許したんですか？」
「え”ッ！？それは〜……えーっと……」
すす、と視線をそらして滝のような汗を流す近藤さんを不審に思っていると、ようやく二人の足蹴りから解放された坂田銀時がケッ、とあざ笑いながら
「そいつぁ新八の姉貴、お妙のストーカーだからな。シフト表で一発よ」
「ちょっ！！？？」
「……警察がストーカーに賄賂！？」
なんという事だ、こんなの不祥事以外の何者でもないではないかと目を見開けば、ニヤニヤとしながら近づいて来た坂田銀時は私の肩をぽん、と叩く。
「ま、そんでお妙のストーカーの一環でコイツが落としたもんを俺らは届けに来たってわけ。Aちゃんはこんな大人になっちゃ駄目だぞ？なんせトップスリーがストーカーにマヨラーにドＳ王子だからな。」
「黙りやがれこの糖分依存症」
「あ”あ”！？」
突然私たちの背後からあがった声に坂田銀時が凄みながら振り向く。
それにつられて私も振り向けば、そこには頭にかなり大きめのたんこぶを作りながら青筋を浮かび上がらせてたっているトシさんの姿が。
パァ、と自分の顔が明るくなるのを感じながらトシさん！と言えば、驚いたように振り向く万事や三人衆。
「え、なに土方君Aちゃんに何でこんな慕われてんの？」
「ごめんなさいトシさん、その様子だと私の投げた万事屋さん直撃しましたよね？私のコントロールが至らないばかりにトシさんの至福の時間を邪魔してしまって……ほんとうにごめんなさい」
「おーい、銀さんを投げないという選択肢は？」
「気にすんじゃねえよ、失礼なことを言った挙げ句、己の着地点も調節できないコイツがわりぃんだ」
「……ちょっと！？銀さん泣いちゃうよ！？ていうか何その理不尽な言いがかり！！」
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暁(プロフ) - 勿忘草＆緋澄さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします！ (2019年7月30日 14時) (
レス) id: 0c36e798c1 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草＆緋澄 - 面白かったです！次の更新楽しみに待ってます！！ (2019年7月30日 10時) (レス) id: 2acf9eff50 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - kamiyakazi725さん» ありがとうございます！私もこの作品は特に思い入れが深いのでしっかり納得いく文章を書けたら公表いたします！それまでどうかお待ちくださいm(_ _)m (2018年7月12日 6時) (レス) id: 5360f6898a (このIDを非表示/違反報告)
kamiyakazi725 - とても面白かったです！次の更新お待ちしてます！夢主ちゃんいいですね！大好きです！副長も沖田君も大好きなのでもううはうはですよ←これからも頑張って下さい！ (2018年7月11日 23時) (レス) id: 7058246684 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 霜夜華さん» 素敵な表紙をありがとうございました！またお願いする機会があればその時もよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年7月9日 16時) (レス) id: 5360f6898a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月11日 18時
