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41.放っておけない ページ42

「悪いなあ、Aちゃん」


静かな部屋に申し訳なさそうな声色で落とされた謝罪の言葉は、近藤勲のものだった。



「トシの野郎、大事なところは端折りやがって……あんな言い方されたら、混乱するよなぁ!」



ガハハ、と大口をあけて笑う近藤勲。
何が面白いのか皆目見当もつかないが、この人の笑顔は、なんと言うか、平和ぼけした安心感がある。本当にこの人があの人斬り集団のトップなのだろうか。



「トシはな、この一ヶ月、君を真選組に迎え入れるためにずっと走り回っていたんだ。」



すう、と一瞬で真剣な顔になると、そう言った近藤。



「……何故、彼がそんなことを?もしかして、私に同情でもしたんですか?」



そう聞き返すと、何処か遠くを見つめながら口を開く。






「……トシはなぁ、きっと君が放っておけなかったんだ。
君に同情した訳じゃない。ただ、昔の自分に君が重なって見えたんじゃないかな」

「私が、彼と重なって見える?」





どういうことだ、と眉根を潜めると、近藤は手を伸ばし、私の頭にのせた。
思わずビクッとするも、そんな事はお構いなしにゴツゴツとした手でなでる彼の目は優しげな光を灯している。





「本当なら、奴の許可なしに話すのはあまり良くない事なんだが……君もこのままでは混乱するだろう。

あいつは……トシはな……君と同じ、妾の子だよ」





瞳が見開かれていくのを感じる。
こんな短時間で、こうも何度も驚かされる事になろうとは。




(彼が……妾の子?)

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霜夜華(プロフ) - 表紙のイラスト描きました。…が、ちょっと面倒なことが起きてまして…。お手数ですが、ボードの方にお邪魔しました。本当ごめんなさい!m(_ _)m (2018年2月28日 18時) (レス) id: 3282eb2821 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 和歌青さん» ありがとうございます!14歳...少し子供すぎるかな?と思いましたがどうしてもお話の都合上あの子と同い年にしたかったんです(苦笑)これからもよろしくお願いします! (2018年1月9日 15時) (レス) id: 5360f6898a (このIDを非表示/違反報告)
和歌青 - 14歳…なの 面白過ぎる (2018年1月9日 5時) (レス) id: 896b7265bd (このIDを非表示/違反報告)
毒舌狼 - うんいいよ〜 (2017年12月18日 14時) (レス) id: e0161950e8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 毒舌狼さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願い致します! (2017年12月18日 7時) (レス) id: 5360f6898a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年10月30日 18時

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