19.決着 沖田side ページ20
「＿＿＿＿＿おい、待ちやがれ！！クソッ、お前ら上へ迎え！」
「総悟！悪いがもう少し無理してくれ！」
俺との交戦の末、いきなり窓の外に出たかと思うと逆上がりの要領で上の階へと逃げた女。
それを見て指示を出した土方さんに続いて隊士達が次々と階段を駆け上がる。
俺も続こうと足を動かそうとするが＿＿＿＿＿＿＿＿
(なんだ、この胸騒ぎ)
まるで何かが俺に行くな、と告げているように違和感が体の中を駆け巡る。ざわざわと心臓を
逆撫でされているようなこの感覚には、覚えがある。所詮、「嫌な予感」というやつだろう。
(でも、このままここで立ち止まっている訳にも行かねェ。今まで散々被害受けたってのに、
ここで奴を逃がしたら真選組の評判はがた落ちだ。嫌な予感がしているとはいえ、やっぱりここは
行かなきゃなんねェな。)
そう思い直し、一度は止めた足を再び動かし始めたとき＿＿＿＿＿＿＿
.
.
「＿＿＿＿＿＿＿あれ、ひっかかってない人がいた……それも、お目当ての人が」
再びそいつは逃げた窓から姿を現した。今度は、刀を一本背中に背負って。
「逃げて体制整えようと思ったのに……でも、この距離で貴方を撒くのも難しそう」
ここで、決着つけましょう。
そういうと背中の刀に左手をまわし、鞘から真剣を抜き取るそいつ。
先ほどのありふれた黒い鞘の打刀とは違い、今度は紅色に美しい装飾の立派な太刀。
ある程度擦り上げられた長さであり、柄の部分もすり減った部分が確認できる。正真正銘の使い込まれた刀ってやつだろう。
(打刀でも肩に負担がかかっていたのが今度は太刀……毎回もっと重い一撃がくるのか)
これ以上悪戯に怪我を悪化させてしまうことは最善策だとはいえない。
＿＿＿＿＿早めにケリつけるか。
「……そーだねィ、今度こそお前を殺してやらァ」
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霜夜華(プロフ) - 表紙のイラスト描きました。…が、ちょっと面倒なことが起きてまして…。お手数ですが、ボードの方にお邪魔しました。本当ごめんなさい！m(_ _)m (2018年2月28日 18時) (
レス) id: 3282eb2821 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 和歌青さん» ありがとうございます！14歳...少し子供すぎるかな？と思いましたがどうしてもお話の都合上あの子と同い年にしたかったんです（苦笑）これからもよろしくお願いします！ (2018年1月9日 15時) (レス) id: 5360f6898a (このIDを非表示/違反報告)
和歌青 - 14歳…なの 面白過ぎる (2018年1月9日 5時) (レス) id: 896b7265bd (このIDを非表示/違反報告)
毒舌狼 - うんいいよ〜 (2017年12月18日 14時) (レス) id: e0161950e8 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 毒舌狼さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2017年12月18日 7時) (レス) id: 5360f6898a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月30日 18時
