不思議な目の女【沖田総悟】

17.別にいいよ ページ18

「______ついにお出ましって訳かィ、ペテン師さん？おまわりさん弄ぶなんて性格の悪いこった」







そういいながら片方の眉を大げさにあげる彼。その表情はまるで痛みなど感じていないように感じられる。






「......ペテン師、ね」



小さくそう吐き出すと同時に、捕まっていた鉄骨からガラスの割れた窓まで飛び、窓の格子に捕まる。








「弄ぶつもりでやったもの、弄ばれてくれなきゃ困るわ」





そう言い首をかしげると、今まで棒立ちであった彼らが何かに弾かれるようにして刀を一斉に向けて来た。



そんな中で、タバコをくわえた人が低い声で威嚇するように言葉を紡ぐ。




「テメェ、最近巷で追い剥ぎやってるって奴だろ」



「......だったら？」




目を細めて聞き返すと、こちらをきつく睨みつけながら彼はこう言った。



「今すぐしょっぴいて豚箱行きにしてやるよ」









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「別にいいよ」






そう言った時、彼らの顔は皆同じ_____驚愕の色に染められた。

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