番犬と夜兎 3

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阿「そろそろ帰るぞー」


「うん、ライ帰るよ」


ラ「わぅん」


ここの星は少し他の星より酸素が薄い
こういう過酷な環境でも戦えるようになれば少しは役に立てるかな


阿「んじゃ、今日はおつかれさん
とりあえず団長と頑張れよ
犬っころは俺とこい。ご主人様の迷惑になるぞ」


ラ「わん」


「うん。ありがとう」


重い足を動かしながら神威の部屋へ向かった


コンコン

「神威？帰ったよ」


そう言いながら扉を開けた


神「おかえりA」


やっぱりいつもと雰囲気が違う


「た、ただいま」


神「とりあえずここ座って」


ポンポンと自分が座ってるベットの横を叩いた


「うん」


ポスンと座った途端神威がこっちを見つめてきた


「…え？なに？？」


神「今から言うことに正直に答えてね？」


「う、うん」


神「…他に好きな人出来たの？」


「え？できてないよ！」


神「それほんと？じゃあなんで避けたりしてたのさ！最近ずっと阿伏兎とばっかり出かけちゃってさ」


「それは！他の星へ行っていろんなヤツらといろんな環境で戦って鍛えてただけで…」


神「それって阿伏兎居ないとだめなの？」


「それは阿伏兎が心配して着いてきてくれただけで、最初は一人で行こうとしてたんだ


神「最初から俺を誘えば良かったじゃん」


「だって神威の力になりたいから行ってるのに
それを目の前で見せるのは嫌だったんだもん」


神「そっか
じゃあ俺が嫌いで避けてた訳でも、阿伏兎が好きで引っ付いてた訳でも無いんだ」


「避けてたってつもりなんてないよ」


神「いっつもしよ？って誘ってるのに断るじゃん」


「それは朝早起きしないとダメだから」


神「じゃあ明日も出かけるの？
早起きしなきゃだめ？」


「明日はおやすみ」


神「よし来た！」


急に満面の笑みを浮かべたかと思うとそのまま押し倒してきた

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