番犬と夜兎

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もう仕方ない
このおっさんに聞いてみよう




阿「阿伏兎さんな」




「心の声までつっこまないで」




阿「で、誰のことだ？
もしかして、おじさん？笑」




「いや違う」




阿「わかってるからそんなきっぱり言
わないで泣」




「あいつに好きって言われた」




阿「あいつって団長かぁ？」




ｺｸﾝっと頷いた




阿「あー、とうとう言いやがったか
おめぇさんをこの船に乗せたとき
からあいつはおめぇさんの事が好
きみたいだぜ」





「そんなに前から…」





阿「おい、嬢ちゃん
今は真選組とか第七師団とか関係
なしに考えてみよーぜ
今まで団長にされて、本気で嫌
だったことあるか？
おじさんから見れば、ちったぁ楽し
そうにみえたんだけどなぁ」





言われてみればそうかもしれない





戦った後、病室にいたとき毎日来てだけど嫌とは思わなかったし、
抱きしめられた時もキスされた時も好きと言われた時も嫌だったことはないかもしれない





もしかしたら、僕も…





前からあいつの事好きかもしれない…









「なぁ阿伏兎
僕も、神威の事好きかもしれない」




阿「好きかもじゃねぇだろ？」





「…好き」





ボンッと顔が赤くなるのが分かった





阿「よく言った嬢ちゃん！
聞いたか団長？」





「へ？」





部屋の入口には顔を赤くしながら頬をかく神威がいた

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