番犬と夜兎

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「ねぇ、もーそろそろ放してくれない
かな？」



神「あと10分」



「お前！さっきからなずっとそればっ
かじゃないか！」



そう、この「あと10分」と言われ続けて
もう1時間ほど経った



神「お前じゃない、神威
自分だってお前って言われるとむか
つくだろ？」



「まぁそーだけど」



神「はい決まりー
じゃあ神威って呼んでね」



ガラガラ



阿「おーい団長
まだ寝てんのかい？
外に犬っころがまってんぜ」



犬っころはライの事だろう
そう言いながら布団をめくってきた



神「良いところなんだ、邪魔しないで
くれよー」



阿「なんでぃ
お取り込み中かい」




「良いところもくそもない！
おっさんこいつを離してくれよ」



阿「おっさんじゃない阿伏兎さんだ」
神「こいつじゃない神威」




「どんだけ名前呼ばれたいんだよ！
わかったから、
阿伏兎、神威を離して！」



阿「ほれ、そろそろ離してやんなよ団
長」



神「えー、まぁ名前呼んでくれたし
まぁいいか」



そーいうとあっさり離してくれた



もー少しあのままでも良かったのになぁ…



え？あれ？
何考えてんだろ自分…



神「あそこにAの刀なら入ってるよ」



「わかった」



よし、これでどうにかなる




阿「嬢ちゃん、変な事は考えないほう
がいいぜ
首輪のことは聞いただろうが、
その犬っころと嬢ちゃんのは連動
するようになってんだ
お互いを殺さないようにするこっ
たぁ」




「そう…」




そう言って刀を持ってその部屋を出た

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