悟が彼女泣かせた件について。【五条悟】 (ページ5)

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早くベッドインしたい。
こういう時瞬間移動が使えればなぁ。
悟いいなぁ……術式の交換を願う。

くだらないことを考えながら、
一応教室へ向かった。結構時間は微妙。
授業は……終わてるのかなぁ。
うう、おなか痛い。

あーあ、やだなぁ…。

こういう時だけ、都合よく実家を思い出す。
まぁ言っても兄貴ばっかり。
悪い思い出の方が多いかもね、いい意味でだよ？

私の家は7人家族。
4人の子供のうち、女子は私1人。
だから、こういう事を話す記憶は全くない。
何か言えばからかってくる馬鹿兄貴だからね、
だから、お腹痛いだなんて家族の
誰にも言ったことはない。両親は別。

こうやって馬鹿な兄貴の事を思い出す事事態、
私にとっては結構嫌な時。
………虚しくなってくる。やだなぁ。
自分らしくないのは分かっているけど、
やっぱ辛いんですね、日々のストレスってヤツ？

まぁ、なんだかんだ高専に来て
女子の友達が1人で来たのはいい事だし。
後で薬貰いにいこっと。

お腹をさすりながら一応教室へ。
ちょうど終わったのかガヤガヤとうるさい。
………任務より授業の方がいいかも。

「お、A。」

『……疲れた。』

やっぱり1番に話しかけてくるのは、
誰かさんと違って傑。偉すぎる……。
優しさをかみしめて席に座った。

「……なんか疲れてる？」

『……まぁ。』

「………お疲れ様。」

硝子は色々察してくれている。
こんないい友達を持ったなんて…。
ただ単に私が女友達あんま作れなかったからだけど。

それに対して、ねぇ…。

「あ、Aいたんだ。小さすぎて見えなかったわ。
　髪跳ねてるし、そんなに呪霊強いか？お前のレベルじゃあ雑魚だろ。」

『………。』

「まぁ弱いAならしょうがないかー。」

『……マジか彼奴。』

「A押さえて。アイツはしょうがない。」

怒りで拳が震える。
疲れたんだからお疲れの一言はどうよ。