悟が彼女泣かせた件について。【五条悟】 (ページ40)

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４０　紅一点ページ40

あの、リクエスト…いいですよ？
番外編(10ページ内)ので、あれですけど…。
リクエストどうぞ…((小声))

.

「ねえ、先生ってなんであんな奴と付き合ってるの？
　顔がいいから癪だけど、それは先生も一緒じゃないの？」

『ホントそれだよね、なんで付き合ったのか私にも分かんない。』

ある大型ショッピングモール。
服屋さんを野薔薇ちゃんと一緒に回っていると、
ふいに野薔薇ちゃんがそう言った。

現在野薔薇ちゃんとお買物中。
その後、1年の皆と私で、悟にごちになる予定。
悟が調子乗って予約までしたのはいいけれど、
その予約時間まで結構な時間があったので。
男女別れ、時間まで女子会満喫してます。

『……いやね、学生の時から付き合ってんだよ。』

「えっホント！？長い…。」

『それがさぁ、告白されたのはいいけど…付き合ったのノリ。アイツもアイツだから……。』

「…じゃあ先生付き合った理由とか好きな理由知らないの！！？」

ぐわっと野薔薇ちゃんが顔を近づけた。
可愛いなぁ……。声は怒ってるけど、全然怖くない。
でも本気で怒ったら絶対怖いやつだよね…。

服屋を満喫したのか、ショッピングモールを出て
少しお洒落なカフェへ入った。
飽きたのか聞いたら、
「話を詳しく聞きたい。」だそう。女子だねぇ…。

「で、告白されたのは何時？何してる時？」

『…う～んっとねぇ……任務帰りだったと思う。』

あまり気にしていなかったけれど、
人の口から言われれば気になる。
青い3年間の記憶を掘り返し始めた。

『あっ。任務帰りだよ。悟と2人の。』

＊＊＊

任務帰り。2人で1級を2体。
まあこっちには特級様がいるからね。すぐ終わったけど。
それで、帰り道に。カップルがいた。
手を繋いでたり、腕を組んでたり、揃いの何かを付けてたり。

それで、今日はカップル多いなぁって
勝手に思ってたら、悟もこういったんだ。

「…今日のカップル率異常だな。」

『ねー非リアへの自慢かなぁ。』

ゆっくり街を歩いた。高専迄半分を切った時、
悟がぽつんとこういったのを私は聞き逃さなかった。

「……俺らにもあーいうやつ出来るのかな。」

『………ふふ、さあね。』

出来ないかもね、と言えば、
かもな、と短い返事が返ってきたのを今でも覚えてる。

あの頃から私は好きだったのかな、悟の事。