悟が彼女泣かせた件について。【五条悟】 (ページ39)

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３９　東京都立呪術高等専門学校ページ39

「あ、いたいたせんせー！」

『あっと、野薔薇ちゃん。どうかした？』

「五条先生どこいるか知らない？1年呼び出されたんだけど。」

『ああ、アイツのやりそうな事だね、叫ぶ？』

廊下に居たのは1年3人。
悠仁くん、恵くん、野薔薇ちゃんの3人。
呼び出されたのはいいものの、
肝心な先生がいないらしい、アイツ…。

『……でも、さっき悟ここらへんいたけど…。』

「…あの人また面白がって隠れたりしてるんじゃないですか？」

「えー…五条先生そういう事するの？」

『そういう事しかしないよ悠仁くん。』

電話しようとした時、
廊下をコツコツと歩く音が聞こえた。

「お疲れサマンサ！遅れちゃった～。」

『可愛い生徒を待たせた謝罪の一言を。』

「ごっめん☆」

『だって。用事の後は悟が奢るからってさ。』

「シースー！！」

「ビフテキ！！」

数年以上たって、私たちは教師となった。
硝子も先生…かな？
養護教諭みたいなかんじで学校にいる。

悟とも一緒にいられているし。
宿儺の器だって言われた時は吃驚したけれど、
悠仁くんは普通に良い子だった。
恵くんは悟経由で前からの知り合い。
野薔薇ちゃんは田舎から上京してきたって聞いたけど、
田舎の子には全然見えなかった、可愛い。

そんな私は、可愛い1年生達の副担任。
なんやかんやあったけど、
悟とも上手くいっているわけで。

「今回1年には――……。」

「前みたいなカンジ？」

ちゃんと話し出す悟を見て、
後ろから見ている私は、ほっこりした思いでいた。

私、もう間違えないから。
悟や硝子のためにも。
絶対に、後悔はしたくない。

「「せーんせっ！」」

「Aー、行くよー？」

「………。」

『はーい！！』

良い子の悠仁くん。
冷静な恵くん。
可愛い野薔薇ちゃん。

そして、大好きな悟。

私、今……ちゃんと幸せでいれてるよ？
硝子とも仲いいままだし、
悟とも上手くいってる…はずだしね。

『とっとと祓って、悟にご馳走して貰おー！』

「「おー！！」」

「ねえ僕の意見は？」

「拒否でしょうね。」

こうやって、欠けずにみんなで話せる私は
好きな人とずっと一緒に入れる私は、
誰よりも幸せなのかもしれない。

ありがとう、悟。

ずっとずっと、大好きだよ！