悟が彼女泣かせた件について。【五条悟】 (ページ4)

今日:22 hit、昨日:8 hit、合計:105,121 hit

４　最悪です。ページ4

悟が任務でいないのは珍しいわけではなく。
まぁ寧ろ揃ってる方が珍しいというか。言いすぎかも。

言っても私、一応単独任務の許可はある。
だって一応2級だし、よく言われるけどさぁ。
等級が合ってない？って、よく言われます。

まぁそんな一応単独任務の許可された私にも、
たくさんではないけれど私に単独任務が出るわけで。

そして授業の後その任務が入ってしまった。

正直独りは心細い。
……いや別にビビりじゃないよ？

寂しいってのではないけれど、
なんとなく、心に穴が開いたような。
…何時も騒がしいメンツだからね、
しょうがないっちゃしょうがないかも。

今回も補助監督にお世話になって、問題の現場へ。
呪霊は2級か準1級くらい。
ちゃんと確認はされてはないらしく、
呪霊の情報が不安定だけど、強力なのは
確かだっていう事で、私が祓いに来ました。

強力って言うだけあって、
建物から出る呪力は結構大きめ。

そして、何時もより憂鬱なのには、
もう1つ、原因があるんだよね。
女子の日ですよ。

よりによって呪霊が強い時に。
泣くよね。泣いていいですか？

渋々車から降り、禍々しい建物の中へ。

冬川A、いざ出陣。
なんて、かっこつけてみました。

本音はむちゃくちゃ帰りたい。

＊＊＊

「うがあああぁ、ああ……てけ…」

『…………絶対2級じゃない。』

補助監督さんの馬鹿。
この任務を選んだ夜蛾先生の馬鹿。
準1級でしょ…1級って言っても大丈夫ですねはい。

とは言いつつも、2級の術師の実力は
準1級呪霊とほぼ同じ。別に払える範囲。
女子の日じゃなければ。

「ぐあぁ…やあか……だま」

『………咲時雨』

特に夜蛾先生を心の中で
馬鹿、とぶつぶつ唱えながら。
苦戦したけど何とか祓った。

帰りてぇー……。

外へ出れば補助監督さんがいて。
補助の人を見てこんなに安心したの初めて。
そのまま送ってもらい、無事高専についた。

そしてこんなに高専に帰りたい
と思ったのも初めてである。

.