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「分かってる」
返事と同時に飛び出し___そのまま一体の胴を真っ二つに斬った。急に現れた私に驚いているのか分からないが、二体目が奇声を上げる。
瞬時に脇に入り、攻撃を喰らいながらも蹴り上げる。術式のお陰で痛くもないためそのまま追跡。空中でバラバラに解体した。
二体目を倒したあとの私は重力に従って落ちていく。あと一体は、と下を確認すると、ギリギリ原型を保っている指のようなものを組み合わせ、何やら唱え始めた。
直後、私を囲むように無数の刃物が現れる。
…なるほど、空中で避けられないところを串刺しにしようってことか。ほか二体を犠牲にしてまで発動するほど価値のある戦略には思えないけどな。
日本刀を鞘に収め、私めがけて向かってくる刃物に答えるように、
「呪力操術__解」
と唱えた。
二体目に攻撃を食らった際、吸収しておいた呪力を凝縮させ壁を作る。…五条先生まではいかないけど、無下限っぽい感じがして好きな技だ。
カウンターで距離を詰め醜くデカい図体の頭上を取り、頭に刀を突き刺した。
「…三体目っと」
パァン!!!と乾いた音が響く。刀身から流し込んだ呪力で呪霊が爆散したのだ。それにしては軽い音だったけど。
…もしかしたら、1級三体の総呪力が私と神に特級呪霊並と勘違いさせていたのかもしれない。
少し離れた場所で待つ神の元へ歩く。
「終わったよ、人は?」
「全員真逆の方向へ歩いていった。まぁ一分で片づけたのならこちらに来る前に終わっていたがな」
「一分?まじか」
思ったより早く片付けてしまったらしい。…もしかしたらギリギリ一級呪霊だったのかも。
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匿名(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます。とりあえず早くさしす組を登場させられるように頑張ります! (3月22日 7時) (レス) id: fb28870297 (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - イラスト上手ですね!お話も面白いです!更新頑張って下さい!! (3月21日 22時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名 | 作成日時:2024年1月29日 23時