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「夜宵Aです。インフルかかって、顔合わせ間に合いませんでした」
「あー、だから3人だったのか。あと2人は今任務行ってるから、そっちとの顔合わせはまた今度だな」
硝子はいたって普通だ。でも私が普通じゃ居られない。
なんだこのかわいい生き物。大人っぽいけど原作開始時とはまた違った高校生特有の純粋さがあって話しているだけで浄化されてしまうんじゃないかってくらいかわいいしなんかもう尊すぎて死んでもいい。
「A…でいい?立ってないで座ったら?」
「あっ、はい、では失礼して…」
はは、なんで敬語。って笑われたけど、これが精一杯なのだ。確かに慣れるとは言ったよ、でも初日とは言ってない。
タメでいいよ、硝子でいいよと会話をすればするほど訂正される。ここはもういっそ割り切ったほうが良いのだろうか。一気にダメージを喰らえば回復も早いかもしれない。よし、それでいこう。
「分かった。これからよろしく、硝子」
そこへタイミングよく扉が開いた。救世主、と振り返ると夜蛾先生が立っている。…何やらこちらを睨んでいる。何かやらかしたか?
「…夜宵、お前一度職員室に立ち寄れと言われてなかったか?」
「あ」
そういえば紙に書いてあった気がする…なんて今更言っても遅いので、とりあえず「すみません」と謝る。
「忘れてました」
「お前なあ…」
はあ、とため息を吐いた先生に硝子が笑った。「問題児3人だ」なんていうから多分五条と夏油と同じ扱いをされているらしい。入学してから3日で問題児扱いって、何をやらかしたんだ。
「今回はいいが、次からはあいつらと同じ制裁を下すからな」
「制裁?」
「そういや拳骨食らってたっけ」
ひぇっ、と思わず口から溢れる。絶対痛いに決まってる、拳骨食らわない程度にしとこっと。
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匿名(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます。とりあえず早くさしす組を登場させられるように頑張ります! (3月22日 7時) (レス) id: fb28870297 (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - イラスト上手ですね!お話も面白いです!更新頑張って下さい!! (3月21日 22時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:匿名 | 作成日時:2024年1月29日 23時