【呪術廻戦】五条悟の妹は呪詛師らしい2

呪55 side:another you ページ9

『あっはははっ！

死ね！死ね！死ね！あははははっ！』


あーー身体を自由に操れるってなんていい気分なの。

いつもは鬱陶しい返り血さえも愛おしく感じてきちゃう…


傑「…A、楽しいかい？｣

『先生、ええすごく！！！』

傑「そうか。

だけどそんな雑魚の呪術師を倒したところでなんの欲求も満たせないだろう？｣

『はい、もちろん！

今すぐにでも誰か殺したい……あぁ、なんだっけ？

虎杖…悠仁だっけ？


先生、あの子なら別に殺しても問題ないじゃないですか。

殺してきてもいいですか？ね、私、失敗しませんから！｣


傑「A、落ち着きなさい。

あの子はまだダメだ。

虎杖悠仁の中に縛られた両面宿儺を私達は狙っているんだよ？


虎杖悠仁には迂闊に手を出さないこと。わかったね？｣


『…はーい』


……両面宿儺だかなんだか知らないけどつまらない…。

目の前の今まで私たちが捕まえていた呪術師の死体を眺めてはぁ、とため息をつく。


「えっと……右から1級、2級、2級…


もっと楽しませてくれるかと思ったのにぜーーんぜん。こんなんで1級なんて、呪術師も楽な世界ね…｣




真人「A〜！

お、やってるねぇ｣


『真人！

あぁ、そうだ真人、聞きたいことがあったのよ。


領域展開、ってどんな感じなの？｣









side:(real)you＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

あの後、ここからの出口を探してさまよい続けていると、一筋の光が見えた。

出口かと思って駆け寄ってみるとそうではなく、その光はどうやら私の視界のようだった。


目の前で呪術師が血飛沫を飛ばしながら無惨に死んでいく。


今、私の感情を操っているこの前の「私｣が殺しているんだろう。


と、その時。

ニヤニヤ笑いながら愉しそうに現れたのは、私がこの世でいちばん嫌いな呪霊、真人。


そんな奴に、私が聞いた。


「領域展開って、どんな感じなの？｣





真人が、妖しげに嗤った。




-------------ｷﾘﾄﾘｾﾝ--------------
負の感情に精神が乗っ取られてるAちゃんは
いつもよりハイテンションです。

感情の主体が本来のAちゃんですが、それはそれぞれの感情が暴走しないようにバランスよく制御しているのでどちらかというと落ち着いた性格です。

だけど今のAちゃんは負の感情が感情主となって生きているので自由を得られたことによって人を殺すということにいつもより快感を感じています。

サイコパスみたいですねー

呪56 side:(real)you→←呪54 side:五条悟 one week later

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す