【呪術廻戦】五条悟の妹は呪詛師らしい2

呪81 side:虎杖悠仁 a month later ページ36

｢先生｣



俺の呼び掛けに呼応するためにこちらを振り返った“先生”。

…“あれ”から１ヶ月。

まだ完全に元気を取り戻したわけじゃねぇのに“先生”は俺の顔を見るといつも大丈夫そうに笑う。

…無理、しなくてもいいのに。



〔あ、ゆーじ〕


｢…その…大丈夫？｣


〔うん。

いつまでも過去に縋りついてるわけにもいかないからね〕


｢けどさ…無理しないでよ。

大変だったんだし｣


〔そーゆー悠仁こそ大丈夫なの？

八十八橋。

受胎九相図…大物だったねぇ〕


｢俺の方はほら見ての通りピンピンしてるし｣


〔呪術師は大変だよね…

いつ何時襲ってくるかわからない不条理な呪霊達から大切な人を守るために自分を犠牲にしても戦わなきゃいけない…

あんまり無理しちゃいけないよ、悠仁〕


｢無理はしねーよ。

無理しないでも誰かを守れるぐらい強くなる。

俺はもっともっと成長するからさ…

だからあんまり後悔を引きずらなくてもいいと思うぜ｣


〔…ありがと。

じゃーその強くなりたい悠仁君の為に今日も授業をしましょうかね〕


悠仁｢おう！よろしく頼むぜ！｣


〔悠仁はさ両面宿儺の器だし…この世界のいろんなぐちゃぐちゃした因縁が絡み合って君を狙う奴も日を追う事に増えてくと思う。

だからもっと繊細に綿密に呪力を応用できるようにならないといけないよ〕


悠仁｢繊細に…か

呪力の出力をもっと細かくしろってこと？｣


〔そ。

悠仁はフィジカルが強いからそこに呪力が乗っかると一定の強さが出せるんだけど

持久戦とかになってきたら呪力量を一定に保ったまま戦うのは辛いでしょ？

1か10で呪力出すんじゃなくて1〜10の間、自由自在に自分自身をコントロールできるようになれば…2年乙骨憂太にも追いつけるかもね？〕


｢乙骨先輩って…特級の…｣


〔そーそ。今海外にいるね〕


｢つーことは“先生”にも追いつけるってことか？｣












〔追いついちゃダメでしょ…だって私は…特級って言っても呪詛師だし…〕

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