【呪術廻戦】五条悟の妹は呪詛師らしい2

呪65 ページ20

めちゃくちゃ久しぶりの更新…

呪術廻戦映画公開おめでとうございます〜！
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side:you

ここに閉じ込められてから幾度もここを出る方法を考えた。

だけど考えれば考える度私は諦めろと言われているようで小さく吐いた息に兄との思い出を溶かし続けていた。


…私だけが、強がってるんじゃないか…

私を愛してくれていたと思っていた先生は私に愛情なんてひとつも感じていなかった。

ただ「五条悟の妹｣という利用価値がある私を上手に操って快楽に溺れさせていただけだった。



【僕は、Aの願いならなんだって叶えてあげたい】


【世界で何よりも大切な妹を攻撃出来るわけないでしょ？】



お兄ちゃんの言葉には嘘の匂いはなくて、ただ心から私を抱きしめようとしてくれてる事がわかった。


わかったからこそ、怖くて私は目を逸らした。



私がお兄ちゃんに求めてたのは本当に“死”だったのかな、？

私がお兄ちゃんに望んだのは本当にその存在が消えることだったのかな、？



違うって…今更気づくなんて…馬鹿だな、


結局私はひとりじゃ何も出来ない。

昔からお兄ちゃんに甘えて、お兄ちゃんが居ればこの世の全てが怖くないって信じてきたから。


お兄ちゃんには私と同じものを分かちあって欲しかった。

苦しみも、喜びも、幸せも。






だって、私は心の底からお兄ちゃんが大好きだったから。



お兄ちゃんが私に嘘をついていたと知って揺れた気持ちを侵すにはどうすればいいか分からなかった。

混乱と驚愕の中の混沌の中で迷っていた私を利用したのが先生だったのに私はそこに身を委ねた。


間違っていると、頭でよく理解していたのに。



苦しくて当然だ。

悲しくて当たり前だ。


これは私が支払う代償。

逃げることが許されない罪だから。


お兄ちゃん、都合がいいってわかってるけどどう私を許して欲しい。

必ずここから逃げ出して、罪を、償うから。










side:五条悟____________________
あれは…誰なんだ？

いや、完全にAだった。

だけど…違う。

この前会った時までは本当のAだったのに。


呪術で人格を入れ替えることは可能なのか？

そんなの今までに例を見たことがない…








七海「何をそんなに考え込んでいるんですか、五条さん｣



七海の声がすぐ近くで聞こえて、こんがらがった頭の中が一気に遮断された。

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