【呪術廻戦】五条悟の妹は呪詛師らしい2

呪48 ページ2

『なんで？

私なんかには殺されない、そう思ってるの？』


悟「A｣


『攻撃してよ！

なんで本気でやり合ってくれないの！？

いつまで私を惨めにさせるの！！』


悟「A、そうじゃない！


僕に、Aを攻撃しろって言う方が酷だよ｣


『……は？』


悟「世界で何よりも大切な妹を攻撃出来るわけないでしょ？

Aに傷つけるくらいなら死んだ方がマシだよ｣


『…何それ…それ、まさか本気じゃないでしょ？


だって…兄を殺そうとする妹だよ？


そんなの…もう家族でも兄妹でも何でもないでしょ！』


悟「そんなことな｣






？「五条先生！！！！｣




その時、お兄ちゃんの声を遮るように下の方の地上から怒号のような叫び声が聞こえた。


この声は…



悟「、恵？｣



…呪力を解いてきたのか…


にしては恵君、少しボロボロだ。


…私とやり合った後に交流会に参加したってこと？


…やっぱり、恵君面白い！！






…私たちの仲間になってくれないかな。

先生もきっと気に入ってくださるはず。



と、恵君が「鵺！！｣と叫んだ。


その瞬間、鳥獣が私の方向へ向かって飛んでくる。


……っ！鳥の式神…！


鳥獣との空中戦はどう考えても不利だ。


地上で戦った方がいいな…

そう判断した私は近くに岬のような地形を捉え、そこに向かって鵺を避けながら足をつけようとした。



のに。



鵺はまるで私に攻撃するなんて考えてなかったのように私をそれてUターンした。


……どうして？


恵君は鵺で私に傷をつけたかったはず…






…っ！そうか！


違うそうじゃない！鵺は囮だ！


ほんとの狙いは…



私が着地しようとしている…



『この岬か！！』



だけどそれがわかった時には既に手遅れだった。


予想通り、足を付けた地がガラッと崩れ落ちる。



恵君は私が鵺に気を取られてる隙にこの岬に呪力を飛ばして、脆くなるようにしておいたのだ。


そこに狙い通り私が着地したからこのザマだ。

体が浮遊力を失って岬より低い本当の地上に落下していく。


……っ、このままじゃさすがに怪我する…！


最低限の怪我にして一旦引くしか……


目前に迫る地上を前にそんなことを考えていると、不意に目の前に人の影がさした。




悟「A！！！！！｣





ドサッッ！




と重い音がして、私の体は完全に地上に打ち付けられた。





はずなのに、体にあまり傷がついた気がしない。




『…お、兄ちゃん？』

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