イヤホン少女は優しい声が聞きたい１【呪術廻戦】

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Aside



そして時は流れ交流会当日。

未だに半分寝ぼけているわたくしであります。


欠伸をしながらみんなの話を聞き流していると、大きな箱を代車に乗せたテンションアゲアゲの悟が来た。



五条「ーーーそして東京都の皆にはコチラ!!」


釘崎「ハイテンションな大人って不気味ね。」



野薔薇の言葉に頷きながら箱を見ていると、バゴッと開き中から人がーー悠仁が出てくる。



五条「故人の虎杖悠仁君でぇーっす!!」


虎杖「はい!!おっぱっぴー!!」


『………は？』



あの時。

宿儺に心臓を取られたから死んだはずの悠仁が目の前にいる。

生き、てる…？


野薔薇と恵が悠仁の元へ行くのをぼーっと見ることしかできない。



ﾊﾟﾝﾀﾞ「…大丈夫か？」


狗巻「明太子？」


『…ん、大丈夫。』



棘たちにひらひらと手を振りながら私も悠仁の元へ行く。



虎杖「あ、姉ちゃnｸﾞｴｯ」


『ちょっとこっち来い。』



悠仁のフードを掴み、林(？)へ引っ張って(引きずって)行く。


まぁまぁに中まで来ると手を離し、悠仁と向き合って一言。



『脱げ。』


虎杖「えぇ!!?」


『上だけでいいから。早く！』


虎杖「は、はい！」



数秒後…



虎杖「あの、脱ぎました…。」


『ん、動かないでね。』



悠仁に近づき、右手を胸板に当てて顔を近づける。

…傷跡なし。


それを確認出来れば、一旦離れる。



『イヤホン外していい？』


虎杖「え、別にいいけど…」


『…悟から聞いた？
イヤホン外してどうなるか。』


虎杖「い、や…聞いてない。」


『えっとね…』



ひとまず、イヤホン外したら悠仁の心の声とかもろもろ聞こえることだけ説明する。



虎杖「そういうことなら…。」



許可を経て、イヤホンを外す。

さわさわと風の吹く音が聞こえる。


私は腕を悠仁の背に回し、耳を胸板に当てる。



虎杖「な、姉ちゃん!!?」


『うるさい。』



トクッ…トクッ…トクッ…と心臓の音がする。



『…ん、ごめんね。ありがｯ!!?』



離れようとすると、ありえないほどの情報と呪力が脳と体に入ってくる。

そりゃ特級呪物が中にいるんだ当然だよね。


情報過多かクッソ…



『ごめ…イヤ、ホン付け……』



ひとまず呪力を上に飛ばし、それだけ伝えて視界が暗転する。

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