どうも、呪縛師です【呪術廻戦】

本題 ページ44

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その夜。
風呂上がりのA。




コンコン、｢Aー｣と自室のドアの向こう側で声が聞こえた。




『鍵空いてます』



｢入るよ｣




ガチャリとドアノブが回り、サングラス姿の五条が入ってくる。




｢わお風呂上がり？｣



『殴りますよ』




椅子に座り次の任務の書類に目を通しているAに｢傷の方はどう？｣と言いながらもドサッとベッドの上に座る五条。




『夜10時に女子生徒の部屋に押しかけた挙句生徒のベッドに座る、訴えられたら一発アウトですよ本当に』




｢うん元気そうでなにより｣





そう言ってニコッと笑った五条を見て呆れ顔で書類に目を戻すA。

書類を読むAをしばらく眺めた五条は当然こんなことを言い出した。






｢Aさ、呪具とか興味ない？｣







『はい？』




｢呪具、興味ない？｣




『いや聞こえてますよ。全く話が見えないんですが』




｢いや〜Aが刀とか使ってたらかっこいいな〜みたいな？
ほら！去年、憂太の刀持たせてもらったことあったでしょ｣






『…え、そんなこと言いにわざわざ？』






｢いやいや！本題はこれじゃなくてね｣




『なら本題をどうぞ』




そう言いながら面倒くさそうに書類に目を落とす。





｢う〜ん、ちょっと言いづらいんだけどね…







勧玄さんから連絡があったよ｣








その言葉を聞いて、書類を読む目をピタリと止める。







"蘆屋勧玄(かんげん)"


現蘆屋家当主であり、Aの祖父にあたる人物だ。
40年近く当主を務めている実力者である。






｢折り入って話があるから、一度屋敷へ来いってさ｣




『……』




｢A｣




『もう、あの家には戻らないって決めてます』




｢知ってるよ｣







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