どうも、呪縛師です【呪術廻戦】

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水色の瞳が私を捕える。




『え……っと』



｢縛り無視の領域展開が呪縛師にとってどういうことかはわかってるよな｣



『…』



｢わかってるよな｣



『…はい』



｢ならなんで縛りを消化しなかった｣



『…領域展開しないと、勝てないと思ったので』



｢違ェよ。"零式"を使わなかったのは何でだって聞いてんだ｣



『……』





"零式"は周囲にいるものの呪力を一気にゼロにする術式だ。効果範囲はその時々の調子によって変わるため、味方が近くにいる時は無闇に使えるようなものじゃない。




｢答えろよ｣
『理由、わかってますよね』




何故ここまで責め立てられなければいけないのかと腹が立ったので少し強気に返してみるが、




ﾊﾞｺﾞｯ!!




火に油を注いでしまったようだ。五条先生が私の顔の横スレスレに壁を殴り、壁に穴が開く音がした。死ぬかと思った。




｢ふざけんなよ｣



『…』



｢"零式"で呪力が消されても俺なら一瞬で回復できる｣



『でもその一瞬が命取りになる可能性だってありますよね』



｢そうなったとしても反転術式で治せるのは考えなくても分かんだろ｣



『はっ、俺は最強だから変に気を使うなって？別に気を使ったわけじゃないですけどね』



｢、、、｣




私から手を離し一歩下がって顔を下に向ける五条先生を見て、さすがにこれは言い過ぎたかと後悔するも完全に後の祭りだ。





｢…あんまガッカリさせんなよ｣





そう言うとコツコツと廊下を歩き出す五条先生。
勝手に期待してんのはそっちだろ、と心の中で悪態をつくも、先程の後悔を思い出し歩き出した背中に向かって自分の本音をぶつけることにした。








『…







嫌なんですよ、もう』








そこで言葉を止めると、五条先生の足も止まる。








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『私のせいで、誰かが辛い目に遭うのは』









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