どうも、呪縛師です【呪術廻戦】

･ ページ22

.






ガチャリ、と自室のドアを閉めトイレに向かおうと身体を左に向けたところで今から逃げようとしていた人物と鉢合わせた。めずらしくサングラスをかけている。




『あ、、、』





思わず声が漏れる。





『えと、五条せn』





ﾄﾞﾝ!!





一瞬驚いたような顔をした五条先生だったがすぐに私の胸ぐらを掴むと壁に叩きつけた。




『っ…ｯた』




受身を取る暇もなく背中を強打する。
静かな廊下に響いた鈍い音に硝子さんが何事かと飛び出してきた。




｢！？ちょっと五条！Aまだ安静にしてなきゃ｣
｢硝子は黙ってろ｣




今まで聞いたことの無い程の低い声に驚きを覚える。下を向いていて顔は見えないので表情はわからないが、"怒っている"ということだけははっきりと伝わった。




｢…ったく。程々にしてやんなさいよ｣




そう言い残し、硝子さんは部屋に戻ってしまった。
えちょっと助けてくれないのかよ、と心の中で冷静にツッコんでみるがそれは何の意味も持たない。




｢…｣




お互いしばらく無言が続き、それに耐えられなくなった私が最初に口を開いた。




『…あの、、五条先生？』



｢…｣



『(えぇ…)』



｢…なんで俺がキレてるか、わかってるよな｣



『え、……許可なく帳を上げた、から』



｢…｣





無言、、、不正解か。





『高専まで、重たい私を運ばせた、、から？』




｢…本当にわかんねェの？｣





ここでようやく、サングラス越しの水色の瞳がこちらを向いた。







.

･→←記録:2017年7月14日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す