どうも、呪縛師です【呪術廻戦】

前進不可避 ページ14

Aside





悠仁のいる部屋を出て、何か飲み物でも買ってから自室に戻ろうと思い自販機のある寮の共同スペースに向かう。





｢あ、A｣




その途中で風呂上がりと思われる恵に遭遇した。
行き先を尋ねると、自分と目的が同じだったようなので並んで歩き出す。




｢戻ってたんですね｣



『今日の朝ね』



｢……あの、虎杖のこと聞きました？｣



『ん？(ああ、死んだことになってんのか)…聞いたよ。ざっくりだけど』



｢そうですか…｣




.





思い詰めている様子の恵がこんなことを言い出した。





｢…あの時あそこにいたのが、俺じゃなくてAだったら虎杖は｣




『恵、それは違うよ』



｢でも｣



『ま、確かに私も五条先生だったらって思うことはあるけど。誰かを守れても守れなくてもその場で実際に戦ってたのが自分って事実は変わらない、どう足掻いてもね。だから私たちは、どんな結果であろうとそれを受け止めて、前に進むしかないんだよ』




まあこれは、自分に向けた言葉でもあるんだけど。




｢…俺、強くなります｣
『うん』







.









.








『あのさ』



｢はい｣



『そろそろ敬語やめない？』



｢なんでですか｣



『え逆になんで敬語なの？中学の絶賛反抗期の時は全然タメだったじゃん』



｢反抗期抜けたんで｣



『一生反抗期であれよ』



｢無理でしょ｣



『私も敬語で喋ったろか』



｢嫌です｣



『わがままかよ』






.

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