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『 え 、新幹線取ってくれてたの？シゴデキじゃんモテるよ』
補助監督さんは私が早く帰りたいと思っていた事を見越していたようで 、新幹線の席を予約してくれていた。
「 いえ別に構いません。早く帰ってくださいさようなら」
『 かなり機嫌悪いね 。じゃあ帰る、またねー 』
これが彼の本当の姿か。スマホのことそんなに怒らなくても良いのに、と一人ごちりながら、駅へと急いだ 。
ながらスマホをしながら新幹線に乗り込めば、先生から連絡が来た。
『 リッパ寿司ィ？』
リッパ寿司に来いなんて。一体どうしたのだろう。先生が誘ってくれるなんて珍しい 。
さっき奢ってとは言ったものの 、 本当に奢ってくれるのか 。
新幹線が着くまでまだ時間はかかるくせに 、 “ すぐ行く ” と返信してしまう。送信してからバカだと悟った。
何にせよ、過ぎる時間は早いもので。少し眠りにつけばすぐに駅に着いた 。
そこからは爆速と言ってもいいほど速くリッパ寿司に向かい、待ち合わせの旨を伝える。
店内をキョロキョロと見渡せば 、 よく見知った
どこからどう見ても不審者なんだよなぁと思いながら彼らのもとへ 。
「 あ 、 A！ おひさー 」
私に気づいては 、 にこにことそう言う先生 。
『 だれ 』
知らない顔が二つ 、 並んでいた 。
先生を見ながらそんな言葉を漏らせば 、 彼はふふんと笑って
「 新入生 。 あとは勝手にやってていいよ 」
と言った。職務放棄だ、よく無いぞー 。
「 俺虎杖悠仁！よろしくー 」
少し奇抜なピンクの髪をした男の子が一番に口を開いた。コミュ力高そう。うへぇ、なんていう第一印象最悪になりそうな言葉はグッと押し留める。
『 あ 、 私楠Aね。 よろー 』
ちょっと人の良さそうな笑顔を浮かべてみる 。やっぱり仲良くしておきたい。
虎杖を見ていると、女の子がめちゃくちゃ見つめてくる。照れるかも。
「 女子 、 もう一人いたのね。釘崎野薔薇よ 。 野薔薇でいいわ 、 よろしくA 」
少し嬉しそうに自己紹介をしてくれた 。
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作者名：よる | 作成日時：2024年1月10日 16時
