両面宿儺�� ページ27
「これが呪物ってやつ？」
「ああ。特級呪物�猯礁冥頻記瓩修琉貮瑤澄�
「ふーん。まあいいや」
よっこらせ、と立ち上がろうとした瞬間。天井が歪んだ。
咄嗟に井口先輩を抱えるが、間に合わない。
ドンッ、メグミンに肩を押され玉犬達に制服を物凄い力で引っ張られる。
「逃げろ」
その言葉と同時に天井が崩れ落ちた。ザアッ、と血の気が引く。
「メグッ…伏黒！」
もうもうと立ち篭める煙がはれると、その呪いは姿を現した。鋭い牙に4つ目6本腕の化け物。ラグビー場を根城にしていた呪いだ。そいつは、メグミンを鷲掴みにしていた。身体中が痛むだろうに、メグミンは手を交差させて式神を召喚しようとしていた。
「鵺」
だが、メグミンが式神を召喚するよりも早く、呪いは彼を壁に投げ飛ばした。
「がっ」
ドロ...と玉犬達が融ける。
先輩達を退かして体制を立て直そうとしているうちに、呪いが脇を通り過ぎる。
「ちょ…」
轟音。壁が破られ、メグミンと呪いは屋根上に落ちる。メグミンは頭から血を流しながらも再び手を交差させる。あの馬鹿！！
すっかり風通しの良くなった壁から飛び降り、呪いにグーパンチをかます。
「(なんつー馬鹿力！！)」
「伏黒、大丈夫？」
「逃げろつったろ」
「言ってる場合じゃないでしょ。今帰ったら夢見最悪だし、それに──」
──「人を助けろ」──
「こっちはこっちで面倒な呪いがかかってんのよ」
襲い掛かる呪いの手を躱し顔面に蹴りを入れる。
「(駄目だ。オマエがいくら強くても…)」
ゴシャ。呪いの拳が頭部に吸い込まれるように入った。痛ったい！
「呪いは呪いでしか祓えない」
「はやく言ってくんない？」
だらだらと額から血が垂れてきた。げ、血って中々落ちないのに。さいあく。
「何度も逃げろつったろ。今あの2人抱えて逃げられんのはオマエだけだ。さっさとしろ、このままだと全員死ぬぞ。呪力のねぇオマエがいても意味ねーんだよ」
「……」
ほんと、素直じゃないなあ、メグミンは。そんな言い方じゃ誤解されちゃうよ。
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眠いちゃん - 終…わり…？ (2023年2月23日 17時) (
レス) @page33 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - キャラがヤンデレになるんですか??それとも元旦那(?)だけがヤンデレなんですか??どっちにしてもおいしいので大丈夫(?)ですｹﾞﾍﾍ更新頑張って下さい！ (2020年12月7日 1時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年3月29日 11時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - ミヤッチさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて光栄です！！不定期更新ですが、なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2019年8月30日 18時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
ミヤッチ - この作品好きですこれからも頑張ってください (2019年8月30日 16時) (レス) id: 566d02ac11 (このIDを非表示/違反報告)
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