両面宿儺�� ページ26
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ブルッ、身体が震える。それは決して武者震いだけではなく、恐怖も混じっている。
今更、何に怯えることがあるのか。
死。
一度は体感したものだが、それでも死ぬのは怖い。大切な人ができれば、尚更。置いていってしまうのが、怖い。死には逆らえないから。
でも。
今、目の前にある「死」と前のあたしやお爺の「死」何が違う？
──「オマエは強いから、人を助けろ」──
お爺の声が、脳裏にこだました。
＊＊＊
異形──呪いの体が喰い破られ、ザフッと煙のように消える。
＿＿＿呪いの数が増えてきた。近いな
「！！(見つけた！！)」
廊下の角を曲がった先。伏黒は目を見開いた。
お目当ての巨大な呪いは、井口と共に佐々木をも取り込もうとしていた。
＿＿＿呪物ごと取り込むつもりか！！
「クソッ」
そうこうしている間にも、佐々木と井口は呪いに取り込まれようとしている。
＿＿＿間に合わねえ！！
＊＊＊
短気で頑固者。見舞いなんてあたし以外には誰一人として来やしない。
「俺みたいになるな」？
確かにね。でも＿＿＿
カシャアアアンッ。窓ガラスを蹴破り、その勢いで呪いに飛び蹴りをかます。
「虎杖！？ここ4階だぞ！？」
＿＿＿お爺は正しく死ねたと思うよ。
呪いから先輩達を引っぺがす。
「しゅるるるるるる」と唸るような声を上げる呪いを睨む。
＿＿＿でも、こっちは間違った「死」だ！
「い、いまぁ、なんじぃい」
こちらに手を伸ばそうとする呪い。だが、その手は届かない。メグミンが顔半分を消し飛ばしたからだ。倒れた呪いに玉犬達が喰らいつく。
「なんで来たと言いたいところだが、良くやった」
「なんで偉そうなの？」
玉犬に視線を向ける。
「あの子達は？」
「俺の式神だ。見えてんだな」
「あー…、まあね」
「？」
不思議そうな顔をするメグミンから目を逸らす。言葉濁すだけでも罪悪感がすごい…！
「……オマエ、怖くないんだな」
「はあ？怖くないわけないでしょう。さっきまで震えが止まんなかったんだから。…あのね、伏黒。人って本当に死んじゃうんだよ」
「は？」
「病気でも事故でも、刺されたり銃で撃たれたり。人間って弱いからすぐに死んじゃうの。だったらさ、自分が知ってる人くらいは正しく死んでほしいって思うのよ」
ま、これはただの自己満足なんだけどね。
そう締め括ると同時に佐々木先輩のポケットから小さなモノが落ちる。それを拾い上げ、メグミンに問う。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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眠いちゃん - 終…わり…？ (2023年2月23日 17時) (
レス) @page33 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - キャラがヤンデレになるんですか??それとも元旦那(?)だけがヤンデレなんですか??どっちにしてもおいしいので大丈夫(?)ですｹﾞﾍﾍ更新頑張って下さい！ (2020年12月7日 1時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年3月29日 11時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - ミヤッチさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて光栄です！！不定期更新ですが、なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2019年8月30日 18時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
ミヤッチ - この作品好きですこれからも頑張ってください (2019年8月30日 16時) (レス) id: 566d02ac11 (このIDを非表示/違反報告)
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