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｢伏黒の式神みたいなものなの？｣
｢式神じゃないかな。勿論、呪骸でもない。まぁ説明は、また今度ね。面倒だから｣
｢適当な教師が多いわね｣
釘崎さんは溜め息混じりに言う
｢明日にでも授業するから、それでまで待っててよ｣
｢一年だけ？｣
｢二年は一年の後だね。明日は一年生に用事があるから、そのついで｣
特に話そうとも思っていなかったのだが、一時限だけ担当が俺になっているので、その時にでも授業の一環として、話をするつもりだった
｢じゃあ、俺は仕事があるから戻るね｣
皆と別れて、簡単な仕事を終わらせて、自分達の住んでいるマンションの一室のインターホンを鳴らした
｢おーい、いるー？｣
声を掛ければ、パタパタと足音が近付いて来る。そして、玄関のドアが開いた
｢せ、先生、どうしたんですか？｣
｢ちょっと質問しに来ただけ。生活には慣れそう？｣
出て来た彼に訊くと、頷いて返された。近況とこれからの事を話し合い、明日には学校に入れるので、一緒に行く事になった
｢その、先生、｣
｢何？｣
｢えっと、ありがとう、ございます･･･。ここまで、色々してもらって｣
｢あっは、気にしないで。純粋な子は、大好きだから。あ、そうだ。これ｣
ポケットから、ブレスレットを取り出して、彼に手渡した
｢これは？｣
｢お守り。俺達の力を込めてるから、結構役立つよ｣
｢綺麗ですね｣
｢ありがとう。じゃあ、また明日ね。お母さんによろしく｣
頷いて返してくれたので、 もう一度、学校の方に戻り、適当な雑務をしてから、家入さんと彼の話をして、その日を終えた
｢おはようございます。天使です｣
次の日、一年生の教室に向かい、自己紹介をする
｢先生の授業、初じゃん!!楽しみ!!｣
｢最近まで、出張してたからねぇ｣
｢っていうか、何の授業するのよ｣
｢昨日言ってたヤツですか？｣
一年生の教室で、俺を温かく迎え入れてくれた虎杖くん。他の二人も何の授業をするのかが気になるみたいだ
｢そう言えば、任務だったんですか？出張って｣
｢そうそう。ま、簡単なものだけどね。四級だから。あ、授業に入る前に、新しいお友達を紹介します｣
伏黒くんの質問に答えて、今日の一番の目的を果たす事にした
｢入って来てー｣
外に声を掛けたのだが、入って来る様子がない
｢あれ？｣
｢緊張して、死んでんじゃないの？｣
｢そんなまさ、･･･いやぁ、あり得るか｣
｢あり得んの!!?｣
｢まぁね。ちょっと呼んで来るよ｣
教壇から下りて、待たせていた場所に行けば、そこに彼の姿が無かった。視線を下に向けた先にいたけれど
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作者名：空白可能
| 作成日時：2021年1月2日 12時
