まったりじゅじゅさんぽ。 (ページ22)

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｢言いたい事があるなら、喋れっての｣

そう言ったが、エドナは喋る事は無く、傘で突付かれる

｢ったくもー、ミク坊、相手してやって｣
｢僕は忙しい。あとミク坊って呼ぶな｣
｢忙しくないだろ。まぁ良い。じゃあ、授業の続きするよ｣

久し振りに話したと言うのに、冷たくあしらわれてしまったので、授業を再開する事にした

仲間達が呪霊とは違って、負の感情だったり、術式で出来てたりはしない事、祈りを糧に加護を返す事、信仰から力が生まれる事、神様みたいなものだと説明した

｢えーっと、つまり･･･？｣
｢無人島で困った時は、俺を呼べば万事解決｣
｢なるほど!!｣
｢なるほどじゃねぇだろ｣

説明が難しかったのか、理解が及ばなかった虎杖くんに、簡潔に伝えたのだが、恵的にはダメだったらしい。大きめの声で怒鳴って、再度、虎杖くんに説明をしていた

｢知れば知るほど、何でもありよね。この世界って｣
｢そんなものだよ。どんな術式があるか分からないし、俺みたいな存在がいても、不思議は無いよ｣

世の中、何が起こるか分かったものではない。人間から転生して、天族になったものの、また死んで転生したら、別の世界にいました。なんて事も、あり得るのだから

｢ま、大抵の術式は、俺には効かないから、安心してよ｣
｢何が安心なんだか｣
｢俺の力があれば、大体の問題は解決出来る｣

釘崎さんが溜め息混じりに言うので、そう答えておいた

｢あ、そうだ。今回の授業の事は、他言無用だからね。呪術界で知ってるのも、結構限られてるから｣
｢･･･五条先生とか？｣
｢その通り。あ、五条さんだけかも。本当に俺の力を信じてるの｣

地水火風を操ると言っても、自然、神様、精霊に近いものを普通の人間は信じない。ましてや、祈りを捧げて、加護が返って来ると話しても、今で言うところの宗教じみた事である

｢んじゃ、今日はここまで。今度はそれぞれの領域や特化してる能力などについて授業するから、そのつもりで｣

予定していた所まで終わったので、今日の授業は終了する。とても一時間では、どうにも出来ないような話なので、何回かに分ける事になっていた

そうは言っても、皆を紹介した時点で、大体の内容は終わっている

｢先生、質問です｣
｢はい、どうぞ｣

挙手をした恵に促した

｢俺でも先生に祈る事で、加護を貰う事は出来ますか？｣
｢祈る事は簡単だ。ただ都合の悪い時だけ祈って、手助けの加護を貰おうとするのは、無理な話だよ｣

そう言った話は、また別の機会にしようと思っていたのだが、訊かれたので答えた