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「先生、デートは楽しかったですか?」
「んー?ああ、楽しかったよ。サイモンと二人きりなんて、久し振りだったから」
この間はサイモン以外の仲間は、俺の体から出てもらっていたので、本当にサイモンと二人きりだった
「サイモンさんと天使先生って、恋人同士?」
「違うよ。俺は家族を持たない主義だから、そう言うのは作らないかなぁ」
授業内容をまとめたノートを眺めながら、虎杖くんの質問に答える
「家族を持たないって・・・」
「婚姻関係や血縁関係を持たないって事。授業、始めるから、静かにね」
今日はこの間、出来なかった授業をする事になっているので、サクサクと進めないと、今日中に予定していた所まで、教える事が出来ない
「まずは、俺の力をから話をします。恵と吉野くんには教えたけど、俺は地水火風が操れる訳だ」
「何かマンガで読んだ事ある!!」
「そうそう。その地水火風。字面の順番通り、地は水に強い、水は火、火は風、風は地みたいな感じで、大体の弱点などが決まってる」
とは言っても、その全部が俺に集まっているので、実質的には弱点と呼べるものもない。仲間が単体で挑むというのなら、別の話だが、ここではそう言ったものは、こちらに利がある
そもそも、こちらの世界では、人間と呪霊では、俺達との存在の格が違う
「先生、導師ってのは?」
「それは関係無いから、話しませーん。取り敢えず、俺の仲間を紹介するね。出て来て」
手を叩いて言うと、俺の中から七人が出て来る。順番に並んでもらい、黒板に文字を書いた
「いつ見ても不思議だわ」
「あれ先生って、左利きなん?」
「俺も俺の仲間も左利きだよ。順番に紹介していくね」
黒板に皆の名前と属性を書いて、その場所に立ってもらう
「まずは、地を司るアイゼンと小さくて可愛いエドナ。見ての通り兄妹。水を司るミクリオ。火を司るライラ。風を司るザビーダと前髪で目が見えないデゼル。この二人は似てるけど、兄弟じゃないから注意な」
地水火風の六人を紹介して、最後にサイモンの所に向かう
「そんで、地水火風以外の属性を操るサイモン。散々目にして来たと思うけど、幻術が扱える」
サイモンだけは異質なので、俺でも、いまひとつ能力が分かっていない。誓約で地水火風以外の特殊な術を使えるのだと話していた
「そう言えば、先生にもあるんですか?」
「俺は特に無いよ。俺はただの器だからね。イタッ、エドナちゃん痛いって、傘で突付かないで」
吉野くんの質問に答えると、エドナに傘で突付かれた
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作者名:空白可能 | 作成日時:2021年1月2日 12時