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あらかじめとっておいた飛行機のチケットを確認し、部屋を出る。
私はある人に会いに行った。
コンコン
『入るよ』
3日前の灰原の件から、私は目の様子見も兼ねて七海の部屋を必ず訪れるようにしていた。
七「...紫月さん」
どうぞとは言ってませんが、
とベッドの上で天井を見上げる七海が言う。
『でも毎回出て行けとは言わないじゃない。』
七海は体を起こし、私は彼の目に巻いた包帯を取る。
七「...眩しい」
1日1回しか目を開けないから、
それは眩しい事この上ないだろう。
『うん、そろそろ大丈夫そうだね。
念のため医務室行って診てもらって。』
七「ありがとうございます。
すみません、何もかも。」
風呂の介助こそしていないが、
目が見えない分時間感覚が狂わないように決まった時間に3食届け、食べさせていた。
らしくないと言われればそう見えるかもしれないけれど、実は私は結構面倒見が良かったりする。
それに、彼が壊れてしまうんじゃないかと心配な部分もあった。
もちろん相当なショックを受けているから、
しばらくは療養させなければいけない。
そこから復帰できるかは、まだわからない。
仲間が亡くなって挫け、呪術界から去った人間をたくさん見てきたから。
でも、彼はさらに強くなれると信じている。
『私、今日から3日間実家に帰るから、何かあったら悟と硝子に頼みなね。』
七「わかりました。お気をつけて」
『ありがと、お大事にね。』
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綾ゞ(プロフ) - カイトさん» カイトさん、コメントありがとうございます!嬉しいです泣鋭意作成中ですので、お待ちください! (2021年1月3日 12時) (レス) id: cfbf242659 (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続きが気になります!楽しみにしています (2021年1月1日 22時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月21日 10時