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45. ページ47

2007年 8月

蝉が五月蠅い。熱い日差しが照りつける8月某日。

『「「いっくよー」」』


傑は消しゴム、硝子はペン、私はナイフを取り出す。


悟「っは!?Aおま、ちょ、」

ビッ

勢いよく悟に投げつける。

ペンとナイフは悟に当たる事なく、あと数センチのところで宙に浮いている。

傑の投げた消しゴムだけが、コツンと悟の頭に当たる。



悟「は〜〜〜マジでいけて良かった.....」

硝「げ、何今の」

『...チッ』


悟「チッじゃねぇだろ失敗してたら俺死んでたぞ?」

傑「...術式対象の自動選択か?」


悟「そ。
今までマニュアルでやってたのをオートマにした。
呪力量だけじゃなく速度なんかからも物体の危険度を選別できる。」


『え、そんな事できるの』

悟「まぁね。毒物なんかもできれば良いけどそれはまだかな。
これなら最小限のリソースで無下限呪術をほぼ出しっぱにできる。」


硝「はぁ?出しっぱなしなんて脳が焼き切れるよ。」


悟「や、自己補完の範疇で反転術式も回し続ける。」
いつでも新鮮な脳をお届けだ、と悟は得意げに話す。


『.........覚醒、か...』

小さく呟く。


他にも規格外のことをいろいろ、彼は平然とやってのけた。

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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時

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