またいつか。【呪術廻戦】 (ページ41)

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そして私は最後に、私の手を強く握り続けている傑を見る。

傑「A.....」

怪我は、していないようだ。
残穢を見る限り、紫の上の反転術式....

彼女には頭が上がらないな、

『....全部、失敗しちゃったね。』

傑は目に涙を溜めながら、
不安そうに私を見ていた。

『っふふ、泣かないの。
...やんちゃ坊主の涙は需要ないぞ？』

傑「っ...そんな事言ってる場合じゃないだろ...！」

心配したんだ、と消え入りそうな声で呟く。

『...ごめんね。』

ﾌﾜｯと、身体が引き寄せられる。
_____私の身体はすっぽりと傑の腕の中に収まった。

傑「...あの男から、悟もAも殺してきたって聞いて、

初めて、あんなに腹が煮えくり返る思いをした。

理子ちゃんが目の前で死んだことよりも、

2人が、Aが殺されたということが理解できなくて、

それで、自分が自分ではなくなる気がして、」

『...もういいよ、傑。大丈夫。何も言わなくていい。』

私はそっと、傑の背中に手を回す。

『私はここにいる。傑もここにいる。
今は生きている事を喜ぼう。』

私を抱きしめる力が強くなる。