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40. ページ42

私はそっと、傑から離れる。


『...きっと、悟も生きているよ。』

そうでしょ、先生?と夜蛾先生を見る。


硝・傑「!」


硝「A、どういうこと...?」


これはあくまで予想だけど、と前置きして話す。

『先生も硝子も、悟の遺体は見てないんじゃない?』


硝「...うん。でも血溜まりは見た。
あれは間違いなく五条のだったよ。

だからてっきり、五条の遺体を持ち去られたとばかり...」


『...でも血が滴ってたり、血のついた足跡があったりした。高専の入口に向かって』


夜「...あぁ。あった。
そこには悟の残穢がついていた。

しかも物凄く濃い残穢が。」


『はは、やっぱり。
...先生の指の先に悟の残穢が見えたんだ。』

夜蛾先生の指の先は私のものではない血で汚れていた。


傑「A...今悟は....」


『流石にそこまではわかんないよ。私は探偵じゃない。』


夜「...その男を追いかけた可能性は大いにある。
天内理子の遺体はそいつが持って行っただろうからな。」



私は傑の方を見る。



『...傑、動ける?』

傑「私より、Aの方が心配だよ。」



『硝子と紫の上に直してもらった。私は余裕。
今すぐ行ける。』


どうする?と傑に言う。
聞くまでもない質問。



傑「...先生、悟を迎えに行ってきます。」

夜「...あぁ。頼んだ。
2人とも、特にAは無理するんじゃないぞ。」


『はい。...硝子を、お願いします。』

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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時

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