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私はそっと、傑から離れる。
『...きっと、悟も生きているよ。』
そうでしょ、先生?と夜蛾先生を見る。
硝・傑「!」
硝「A、どういうこと...?」
これはあくまで予想だけど、と前置きして話す。
『先生も硝子も、悟の遺体は見てないんじゃない?』
硝「...うん。でも血溜まりは見た。
あれは間違いなく五条のだったよ。
だからてっきり、五条の遺体を持ち去られたとばかり...」
『...でも血が滴ってたり、血のついた足跡があったりした。高専の入口に向かって』
夜「...あぁ。あった。
そこには悟の残穢がついていた。
しかも物凄く濃い残穢が。」
『はは、やっぱり。
...先生の指の先に悟の残穢が見えたんだ。』
夜蛾先生の指の先は私のものではない血で汚れていた。
傑「A...今悟は....」
『流石にそこまではわかんないよ。私は探偵じゃない。』
夜「...その男を追いかけた可能性は大いにある。
天内理子の遺体はそいつが持って行っただろうからな。」
私は傑の方を見る。
『...傑、動ける?』
傑「私より、Aの方が心配だよ。」
『硝子と紫の上に直してもらった。私は余裕。
今すぐ行ける。』
どうする?と傑に言う。
聞くまでもない質問。
傑「...先生、悟を迎えに行ってきます。」
夜「...あぁ。頼んだ。
2人とも、特にAは無理するんじゃないぞ。」
『はい。...硝子を、お願いします。』
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時