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25. ページ27

傑「A。深呼吸。」


いつもの優しい笑顔で、私に笑いかける。

数回、深く呼吸を繰り返す。
震えが止まる。

『....ごめん。』


傑「...いや、謝らないでくれ。
大丈夫。大丈夫だから。
私たちは『最強』なんだから。」


『...うん、』

傑は優しいね、強いよね、って思ったけれど
私の手を握る彼の手も、震えていた。

強く、彼の手を握り返す。

傑「A...」

『傑、大丈夫だよ。
...なんて、今の私に言われても安心できないよね。』

へへ、と笑う。
私は上手く、笑えているだろうか。



『...理子。』

天「...!名前...」

『理子、黒井さん。聞いてほしい。
不安にさせてごめん。

想定外の事は起きたけれど、あぁ見えて悟は呪術界最強なんだ。
傑も私も、あいつとお互い背中を任せられるくらいの力はある。


...大丈夫。何があっても守るから。』

安心して、と微笑む。


天「....うん、ありがとう。」

黒「ありがとう...ございます....」


と同時に、最下層に到着した。

26.→←24.



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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時

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