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14. ページ16

夏油side

『私はかっこいいと思ったよ。傑にとっての正義』


______あの言葉が、頭から離れない

きっと彼女は、この言葉に複雑な意味を込めていない。


ただ単純に、喧嘩を止めるために、思ったままのことを言っただけだ。



...でも、あの時、悟に否定された時、

自分は非術師(弱き者)を助けることこそが正義だと思っていたけれど、

悦に入っていただけだったのかもしれない、と、


少しだけ、思ってしまった。



駄目だと思った。

今までの自分を自分で全否定するような、
誰かに肯定して欲しかった。


それでいいって。
私たちの力は非術師を守るためにあるんだって。



そんな事を考えていた中の彼女の一言は
私の沈みかけていた心を最も簡単に引き上げた。

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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時

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