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傑「ところで」
悟「あ?」
傑はニコニコしながら俺に話しかける。
傑「悪かったね、悟より先に電話かけてしまって。」
悟「っはァ!?」
何で俺がAに電話したの知ってんだよ...
傑「電話中に別の人から着信があったら通知される機能あるだろ、
Aがそれで
『あ、悟から電話来た。
あんたら揃いも揃って仲良しかよ。』
ってさ。面白い事もあるものだね。」
傑が笑いながら言う。
悟「そういうことかよ。」
傑「出てあげてって言おうとしたんだけどね。
『きっと暇だからとかって理由だろうしいいよ。傑と話す。』って。」
悟「いや間違っちゃいねぇんだよな」
俺は夜暇だとよくAに電話する。
最初は本当になんとなくで、
『いや3部屋隣にいるくせに電話してくんなよ』
とか言われたっけか。
眠れなくなって自販機の隣のベンチに集合して駄弁る事もあった。
その時間が楽しくて、心地よかった。
それに、アイツは口もまぁまぁ悪いし性格がひねくれてる部分もあるけど、電話した時も、会った時も、必ず労いの言葉を言ってくれる。
さっきもそうだ。
『今日はおつかれさま。おやすみ。』
些細なことだけど、それを聞くことで安心できた。
傑「知らなかったよ。2人がそんな頻繁に電話してる仲だなんて。」
こいつ...ニヤニヤしながら茶化しやがって。
悟「だーーーもうこの話はやめだ!!...部屋戻る。」
俺は傑の部屋を出て自分の部屋に戻った。
悟「...クソ、」
今まで自分で隠してきた感情。
呪術師である以上、五条家の人間である以上、
必要ない心。
でも今日一日の傑とAの様子を見て、
...いや、今日だけじゃねぇ。
ずっと前から、気づいてた。
悟「Aが、好きだ..._______」
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時