検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:195,805 hit

13. ページ15

傑「ところで」

悟「あ?」


傑はニコニコしながら俺に話しかける。

傑「悪かったね、悟より先に電話かけてしまって。」

悟「っはァ!?」

何で俺がAに電話したの知ってんだよ...


傑「電話中に別の人から着信があったら通知される機能あるだろ、

Aがそれで

『あ、悟から電話来た。
あんたら揃いも揃って仲良しかよ。』

ってさ。面白い事もあるものだね。」

傑が笑いながら言う。


悟「そういうことかよ。」

傑「出てあげてって言おうとしたんだけどね。

『きっと暇だからとかって理由だろうしいいよ。傑と話す。』って。」


悟「いや間違っちゃいねぇんだよな」

俺は夜暇だとよくAに電話する。
最初は本当になんとなくで、

『いや3部屋隣にいるくせに電話してくんなよ』
とか言われたっけか。

眠れなくなって自販機の隣のベンチに集合して駄弁る事もあった。

その時間が楽しくて、心地よかった。


それに、アイツは口もまぁまぁ悪いし性格がひねくれてる部分もあるけど、電話した時も、会った時も、必ず労いの言葉を言ってくれる。

さっきもそうだ。

『今日はおつかれさま。おやすみ。』

些細なことだけど、それを聞くことで安心できた。



傑「知らなかったよ。2人がそんな頻繁に電話してる仲だなんて。」

こいつ...ニヤニヤしながら茶化しやがって。

悟「だーーーもうこの話はやめだ!!...部屋戻る。」


俺は傑の部屋を出て自分の部屋に戻った。


悟「...クソ、」

今まで自分で隠してきた感情。

呪術師である以上、五条家の人間である以上、
必要ない心。


でも今日一日の傑とAの様子を見て、

...いや、今日だけじゃねぇ。

ずっと前から、気づいてた。



悟「Aが、好きだ..._______」

14.→←12.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (115 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
274人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。