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普段と変わったようなことはするもんじゃない ページ44

日に日に気温が上がって来て、クーラーの出番がやってきた今日この頃。
私は教室でマガディンを読んでいた。
マガジンじゃなくて、マガディンだ。
こっちの世界のジャン部があまりにも面白くなかったから普段なら読まないマガディンを読んでみたのだが、目くそ鼻くそ耳くそといったところだった。

その時、ドォン!!という大きな音が上から聞こえて私たちが天井を見上げたと同時に、天井から黒い何かが落ちてきた。

「ぅお”ぉーー!!!!」
「ぅおあああああ?!?!」

それが私の頭の上から落ちてきて、私に直撃するまでの時間、わずか0.25秒。
私はしっかりそれの下敷きになっていた。

「いってェ…………」
「……おい」

聞き慣れた声に私はすぐに察した。

私のことを下敷きにしているその男に声をかける。そいつは私を見て目を丸くさせた。
そんなんいいから早く退けよ、土方コノヤロー。

「A……!?大丈夫かお前!」
「土方さんに下敷きにされるまでは優雅にマガディン読んでましたよ」
「え、お前いつからマガジン派になったんだよ」
「マガジンじゃなくてマガディンです。それに私は……永遠にジャンプ派だボケェ!!!」
「ぐふぉお!!!」

土方コノヤローの脳天めがけてマガディンをぶち落としてやった。
私を下敷きにしたバチだ。

「何事だ!!」

教室を破壊したデカい音に流石に夜蛾さんが駆けつけてきた。
夜蛾さんは教卓の真上に開いた、空を仰げるでかい穴を発見することになる。

「A!!またお前か!!」
「はっ?!違いますよ!!今回ばかりは本当に違いますって!!このクソマヨラーが上から落ちて来たんですよ!!なぁ?!お前ら!!」

一部始終を目撃した目撃者の3人に確認を求める。
だが、悟と傑が一斉に顔を背けた。
こいっつらまじで覚えとけよ……。

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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月14日 12時

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