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私は1人で車に戻り、トランクに積んだ荷物から水着を引っ張り出し、車の中で着替える。
そして海に向かって全力疾走した。
「海ぃー！！！」
大きな水しぶきを立てて私はダイブした。
そういや前、妙姐と海行った時、乳もぎ取られそうになったな。ひゅっと乳が寒くなったような気がした。
「俺らのことガキガキ言ってるお前のがガキじゃねぇか」
「大人でも海ではしゃぎますぅー。むしろ海はガキより大人の人口の方が多いですぅー」
「お前ほどはしゃいでるやつはいねぇわ」
呆れ顔の悟が岸の方まで歩いてきた。
「……なんだよその水着」
「なんだよ？ただの水着だろ」
「お前が選んだの？」
「いや、もらった」
よくもまあジジイどもは私のサイズがわかるよな。よく私のサイズにぴったりの服やら下着やらを貢いでくる。
そのおかげで着るものには困らないが。
顔を顰めて私の水着を見ていた悟が眉間の皺をさらに濃くした。
見苦しいとでも言いたいのか。
「悟、海入るか？」
「入らねぇよ」
「けーっ、気持ちいいのに」
ノリが悪いな。
水位が浅いところに座り、地平線を眺めた。
そういえば、あのもじゃは船で来たんだっけな。
着いてそうそう晋助と銀時の顔面に向かってゲロ吐いてたな。あれは傑作だった。
「……何笑ってんだよ」
「あぁな…………急に随分と昔のことを思い出してな。ここの海の影響かもしれん」
こっちの世界の坂本龍馬もこの海を見ていたらしい。
しんみりするのは性にあわない。
おらっ、と悟に海水をかけるとそれは直撃した。
ちょうど術式とやらをはっていなかったらしい。
「馬鹿め！！油断したな？！」
「……っお前ェ！！！」
私は速攻海に逃げ込んだ。
この勝負は私が貰った！
何事も穏便に済ませよう（夏油）→←海はやっぱテンションあがる
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作者名：フルーツパンチ侍 | 作成日時：2023年9月2日 4時
