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「今からお前達のクラスメイトになる桂小太郎だ。よろしく頼む」
「勝手に突っ走んな。27のおっさんがなに言ってんだ」
そいつは普通に椅子と机を私達の間に割り込ませ、普通に学ランに着替えて、かちゃっと眼鏡をかける。
「先生。黒板が見えません」
「それはお前がビン底眼鏡してるからだろうがドアホ。よく見えるようにそのビン底眼鏡ごとお前の顔面かち割ってやろうか」
容赦ないな、A。
Aはその眼鏡を引ったくると片手で握りつぶした。
恐ろしい。
「もう夜蛾さんも来ないのかよ……。こいつ勝手に侵入してますけど……!!爆弾魔侵入してますけどぉ!!」
「というか、今度は誰なの?」
痺れを切らした悟がAに問いかける。
それは私も気になっていた。
「名乗らせる前にまずは自分から名乗るべきであろう。して、君は?」
「…………五条悟」
「そうか、五条殿。俺は桂小太郎だ。好きに呼んでくれ。今日から君たちのクラスメイトなのだからな!」
「違うから。ややこしくなるから馬鹿はこれ以上喋るな」
「馬鹿ではない!桂だ!!」
馬鹿だな。
頭を抱えるAに少し同情する。
だが、Aの知り合いには興味はある。
「……桂さんは、Aと仲よかったんですか?」
「む?君は?」
「夏油傑です」
「夏油殿か。Aのことは随分昔から知っているぞ。あれは確か俺たちが10の頃、」
「ジジイが昔話始めるときの始め方で話し始めんな。大概1時間は平気で喋りやがるんだ」
Aにジャン部の角で思いっきり殴られ、桂さんは机に顔面を強打した。
大丈夫だろうか。…………死んでないか?
こてっと首をこちらに向けた桂さんと目が合う。目が全開だった。
「大丈夫だ。気絶してるだけだから。お前らは気にせずにさっきまでやっていたことを続行しろー」
いや、気になりすぎて続行できない。
ずっと目、開いてるんだけど。
正直、気味が悪い。
桂さんは自習の時間が終わる頃には目覚めた。
Aがそれを見て舌打ちしていたのは気づかなかったことにしよう……。
見かけと振る舞いだけでは実力はわからない(五条)→←教室の扉も戸締りしておいた方がいい
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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月2日 4時