教室の扉も戸締りしておいた方がいい ページ40
スパンっと、ゆっくり時が流れていた教室の扉がいきなり開いた。
「エリザベスゥゥゥウウウ!!!!」
「は?」
声をもらしたのはAだった。
見るからに異分子。
おそらく、いや間違いなく、Aの知り合いだ。
「ん?Aではないか!!こんなところでなにをしている!!」
「いや、お前の方がなにしてんだよ」
Aはジャン部を広げたままその男を見て顔を顰めていた。
「すごい爆発音と共に足元に急にボタンが転がってきてな、拾い上げたら銀時と幕府の犬どもがものすごい剣幕で走ってきたんだ。奴らは『ヅラ!!そのボタン絶対押すなよ!!』と言ってきたが、押すなと言われたら押したくなるのが人間の性!!俺は迷わずボタンを押しグハァ!!」
ジャン部が男の頭にクリーンヒットした。
「バッカてめぇバッカ!!!ほんと馬鹿か!!いや馬鹿だったなお前は!!」
「失敬だなA!!馬鹿ではない桂だ!!」
「だから馬鹿っつってんだろ!!」
桂と呼ばれた男をピンと指差しながらAは怒鳴る。
本当に馬鹿っぽいな、この人。
私達は状況が掴めず、2人を静かに見ていた。
「む?この者達は?」
「はぁ…………悟と傑と硝子、ここの生徒達だ」
「なんだと?A、いつから幕府の犬から教師に転職したのだ?それくらい俺にも教えてくれたってよかっただろう。俺たちは同志じゃないか」
「だから先生じゃねぇって。それに爆弾魔とは同志でもねぇわ。神妙にお縄についとけ」
馬鹿は馬鹿でも新しいタイプのやつの馬鹿が出てきたようだ。
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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月2日 4時